蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第17回
朝市・夕市に目をつけよう

仙人は仕事や遊びにかかわらず、
地方へ出たときには必ず
その地の朝市や夕市を覗いてまわることにしています。

それは、こうした市場では
その土地ならではの珍しい道具や食材、
またその地で古くから利用されてきた民間薬材などが並べられ、
思わぬ見つけモノをすることが多いからです。
それに、自分が知っている食薬材でも、
都会暮らしだとなかなか手に入りにくいものもありますから、
そういうものを見つけたら、その機会に入手しておくと
案外重宝することも少なくありません。

そこで今日は、能登半島、輪島の朝市で見付けた
仙人オススメの民間薬材を二つばかり
紹介しておくことにしましょう。

〔ワタフジ〕
ワタフジは能登地方の方言で、
標準和名ではマツブサというモクレン科のつる植物ですが、
ヤマブドウに似た実をつけるため、
ウシブドウとかマツブドウなどと呼ぶ地方もあります。

ベータ・ピネン、ボルネオール、セスキテルペンなどの精油を含み、
血行促進や保温の作用にすぐれるところから、
雪国では冬場に浴用材として重用するほか、
薬酒や健康茶としても利用できます。
使用するのはいずれもつる茎で、1cmほどに細断し、
日陰で乾燥させたものを煮出して使いますが、
朝市では数cm長さのものを袋に入れて売られています。
古くから神経痛、リュウマチ、冷え症の民間薬として
各地で利用されてきた歴史がありますから、
上記のような持病がある人は一度試してみてはどうでしょう。
仙人はときどき薬湯に使っていますが、ホカホカですゾ。

〔タラノキの皮〕
タラノキはウコギ科の落葉低木で、
一般には新芽(タラノメ)を山菜として重用しますが、
民間療法ではアキに幹や根の皮を採り、
乾燥させたものを煎じて糖尿病の薬にします。
古くから知られる伝統的な両方では副作用もありませんから、
そのケがある人はドウゾ。


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