第13回
「スギの実酒」の付録
早いもので、この連載も今日で13回目となりました。
この間、いろいろなメールを受け取っておりますが、
あいにく仙人はメールというお作法を
嗜(たしな)んでいないため、
メール・アドレスしか記入されていない人には
返事をアキラメールしています。ゴメン。
ですが、「スギの実酒」について
多くの人からもっと詳しく知りたいという要望がきていますから、
今日は本当に書きたかったことをアキラメールして
「スギの実酒」の補足をしておくことにしましょう。
まず、スギの実の採取時期ですが、先回書いた春〜夏以外でも、
赤褐色に熟す前の実であればいつのものでも構いません。
また、果実が少量しか手に入らないときは、
枝葉(枝の先端部が採りやすい)を混ぜてもよく、
枝葉だけでもそれなりの効果はあります。
そして、「スギの実酒」は、急激に症状をおさえるものではなく、
免疫力を高めて緩やかに作用するものですから、
症状が出てから飲むよりは、
やはり症状が出る前から飲用したほうが
効果が高いと理解してください。
もっとも、このリキュールは、
花粉症用の健康酒というだけでなく、
熟成すると樽酒のような心地よい芳香のする
ナカナカうまい酒になり、嗜好用としても楽しめますから、
作れるときに作っておいてソンはありません。
ただし、いくらウマイからといって、
秋の間に飲み切ってしまったのでは、
来春の効果のほどは保障しかねますので、念のタメ……。
また、花粉症対策で飲むときは、
1日1回寝る前にワイングラスに半分くらいずつ飲めばヨロシイ。
なお、スギの実酒を売ってくれ、という人もいましたが、
スギの実酒といえども酒類販売の許可がないと販売はできません。
ただ、どうしても作りたいが
自分で材料を調達できないという人には、
仙人が昨秋採って保存しておいた緑果と枝葉が少々ありますから、
先着数人に限り各人1.8リットル作る分ずつ
お譲りすることは可能です。
スギの緑果(4月中旬)
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