蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第9回
隠れた食材・薬材に目を付ける術

前回は、仙人が海へダイコンを採りに行く話をしましたから、
ことのついでに、今日は今の時期でも収穫できる
海辺のスグレモノの薬菜を紹介してみることにしましょう。

それは、太平洋側では千葉県以南、
日本海側では石川県以南の海岸に広く自生する
ボタンボウフウというセリ科の多年草です。
このボタンボウフウは、沖縄地方では古くから
家庭料理に欠かせない薬菜として重用され、
タプナもしくは長命草(ちょうめいぐさ)と呼んで
家庭での自家栽培も普通に見られるほどですが、
どういうわけか、沖縄地方以外の地域では
これを利用する習慣がありません。

つまり、本州、四国、九州では誰も採らず、
誰も食べないということですが、
実はこうした不遇で隠れた食材・薬材にこっそり目を付け、
それをヒソカに自分のレパートリーに加えていくということも、
仙人道を成就するための大切な秘術なのです。
なぜならば、こういう財産を100種類貯えていれば、
地震カミナリ火事オヤジ、はたまた病気タイフウ戦争まで、
何が来ようが起ころうが、生き残れる確率が
ヒトより100倍高いことになるではありませんか。

それはさて、このボタンボウフウのうれしい点は、
誰も採らないばかりでなく、常緑性のため
通年いつでも利用できるうえ、煮合わせやテンプラで食用に、
ホワイトリカーに漬け込んで薬酒に、
干して煎じて健康茶や薬湯に・・・・と
さまざまな方法で利用できること。
しかも、根から種子まですべての部位が使えますから、
採取したひと株を、若葉は食べ、成葉と茎は健康茶や薬湯に、
そして根茎と花(種子)は薬酒にと、
同時に使い分けて利用することも可能です。

仙人めは、これをもっぱら薬湯で楽しんでおりますが、
ポカポカの湯上りは冬に最適。
また、ビタミン、ミネラルのほか精油や配糖体を含み、
食用、飲用すれば強精強壮、血行促進、
高血圧の予防などにヨロシイ。


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