蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第6回
仙人流ツバキ健康術

仙人が住む鎌倉の山では、
そろそろヤブツバキの花が満開の季節を迎えます。
日本に分布する野生ツバキには、
ヤブツバキとユキツバキとがありますが、
後者は日本海側の多雪地帯だけに分布する少数派で、
通常「ツバキ」と呼ぶときは、
このヤブツバキのことと理解してさしつかえありません。

ツバキの種子には約35%の油が含まれており、
古くから油(ツバキ油)を搾って
整髪料や食用油として利用されてきましたが、
生産地が限られることもあってか、
現在ではその存在を知る人が少なくなってしまいました。

しかし、ツバキ油は、オレインサンの含有率が
80%から90%とオリーブ油をしのぎ、
リノール酸の比率が少ないために
酸化しにくいという優れた特性があります。
仙人の経験によれば、アクのある山菜などをテンプラにすると、
通常のテンプラ油やサラダ油ではすぐ油が濁り、
腰がへたってしまうものの、ツバキ油の場合には濁りも出ず、
最後の1滴まで使用できるものです。

そのため、仙人宅では
日常的にツバキ油を料理用に使っていますが、
その油は常時購入しているわけではありません。
どういうことかといえば、
野山で拾い集めたツバキの実を
ツバキ油の製造会社に送るのです。
そうすると、送った実の10分の1の量のツバキ油を
対価として送り返してもらえる仕組みがあり、
これを活用しているというワケ。

この方法に興味がある人は、
(伊豆)大島町役場観光課
(電話04992−2−1441)に問い合わせると、
適当な精油会社を紹介してくれるはずですから、
一度試してみてください。

なお、ツバキの花のほうも、テンプラ、
和え物、酢の物などで食用できるほか、
半開状態の花を陰干しして適当に刻み、
小さじ1杯分にハチミツを加えて熱湯を注ぎ、
お茶代わりに飲むと、美容や便秘などに効果があります。
また、蛇足ながら、仙人は花びらで
ジャムゼリーやピールを作り楽しんでおりますヨ。


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