蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第4回
そろそろフキノトウの季節です

今日は立春。
冬が終わって新しい春が始まるという日で、
旧暦ではこの立春から新年が始まります。
立春を迎えることになると、
日差しも延びて暖地ではそろそろ
フキノトウが摘めるようになりますから、
暖かな日には野歩きを楽しもうではありませんか。

フキノトウはフキの花茎で、
黄白色の雄花と白色の雌花とがあり、
どちらもおなじ方法で利用できます。
食べ方は、みじんに刻んで味噌汁に散らしたり、
テンプラ、フキ味噌、和え物、
酢の物、佃煮などにするのが通例ですが、
今日は特別に仙人流の食べ方を紹介しておくことにしましょう。

フキノトウは、少しトウが立ってくると
ほとんどの人は手を出さなくなってしまうものです。
そこで仙人は、それを摘み採り、
花をほぐしてテンプラ用のコロモに混ぜ、
これで揚げ玉を作るのですよ。

つまり、フキの花が入ったテンカスというわけですナ。
こいつをタヌキそばやタヌキうどんの要領で
温かいそばやうどんに入れて喰うと、
熱い掛け汁でコロモがほどけ、
口の中いっぱいにプーンと春の香りが広がって、
なかなかにオツな一品となりますよ。
しかも、この揚げ玉は、冷凍しておけば一年中使えますから、
夏でも秋でも春の香りと味を楽しむことができるというものです。

また、フキノトウにはクエルセチン、
ケンフェノール、苦味質などが含まれているために、
古くから咳止めや去痰、喘息、健胃、食欲増進などの
薬草として利用されてきた歴史があります。
こうした目的で利用するときは、
花が開く前の若いものを摘んで日陰で乾燥させ、
これを煎じてお茶代わりに飲むか、
35度のホワイトリカーに漬け込んだものを
(酒1.8リットルあたり0.9リットル:
氷砂糖100グラム:中身は1週間後に出す)
毎日少量ずつ飲用するのがヨロシイ。


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