第2回
スギ花粉症の秘薬を教えます

気象庁の予報によれば、今年はスギ花粉の発生量が多く、
関東地方では例年の２倍、関西地方ではナント３倍に上るようです。
しかも、発生量の多い年は、
それが放出飛散する期間も長期にわたりますから、
スギ花粉症の人にとって今年は
恐怖の春を迎える覚悟が必要かもしれません。

そこで今日は、スギ花粉症に悩まされている人たちのために
仙人考案の「目からウロコの秘薬｣を伝授しようではありませんか。
実を言うと、仙人は還暦目前の今日この日まで
まったくそのケがありませんでしたから、
自分自身でそれを確認することはできませんが、
我が家には過去１０余年にわたって出入りした
数十人のスギ花粉症患者たちから
大きな感謝を頂戴している一本のリキュールがあります。
その名はズバリ「スギの実酒」
つまりスギの実をホワイトリカーに漬け込んだもので、
モチロン仙人手作りの一品です。

作り方は簡単。
春〜夏の間にスギの緑果を摘み
（ホワイトリカー1.8リットルに対し0.7リットル）、
水洗いしてよく水気を切ってから、
大さじ一杯の氷砂糖と一緒に35度のホワイトリカーに漬け込み、
冷暗所で保管しておくだけでヨロシイ。

被験者たちの証言によれば、
花粉が飛び始めてから慌てて飲むよりも、
前年の初冬あたりから毎晩少しずつ前もって飲用したほうが
効果はより大きいということです。

スギの果実に花粉症を抑制するような
成分が含まれているかどうか、
まだ科学的に検証されているわけではありませんが、
これまでの植物との付き合いから洞察すると、
どうやら植物は｢自分が持っている毒性に対して
ある種の免疫物質を所有している」らしく、
スギの場合もこうした機能が働いているのではないか、
と仙人は考えております。

また、スギの枝葉を15分ほど鍋で煮出し、
その煮汁を風呂に加えて入浴すると、湯冷めせず、
風邪の予防や安眠に効果があります。