第69回
いわゆる庶民的な中華料理店
第66回の「困ったときの中華料理店」について、
読者の方から2、3のご指摘をいただきました。
この回のコラムを要約すると、
最近の中華料理に味は期待できず、
他の料理店が開いていないときの駆け込み寺としての
使い道しかない、と受け取れるというご指摘です。
中華料理店の内容をご説明しなかったことが
誤解を与えてしまったようです。
夜の遅い時間に駆け込める中華料理店ですから、
予約の必要もないような、いわゆる庶民的な店です。
上等な紹興酒が合うような高級中華は予約がいるでしょう。
そうではなく、分厚い餃子にビールがほしくなるような店。
そういう店は味もさることながら、遅い時間や、
他の店が準備中であるような昼の中途半端な時間でも、
開いていることが期待できるというわけです。
おそらく香港発祥だと思われるワインが合う一品料理の飲茶、
小じゃれた店構えで、デートや女性同士の客で賑わう店など、
新しいタイプの中華料理店もずいぶん増えました。
食いしん坊の旅行者としては楽しみが増えるばかりといった
ところでしょうか。
ただ、そうした新しいタイプの中華料理店には、見せかけだけで、
味のレベルが値段に見合わない、コスト・パフォーマンスの悪い
ところもかなりあるように感じます。
その見分け方やお薦めの店を紹介してくれるようなガイドブックが
ほしい気がします。
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