元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2132回
闘病記「私は弱いとき強い」

「いのちの手帖」は毎号、患者、家族、さらに著名作家、
ジャーナリスト、そして心ある医師の先生方からの
寄稿エッセイを集めた3大特集が目玉です。
7月1日発売の第5号は・・・
《特集1》 闘病記 わたしは「弱いときに強い」
《特集2》 作家に学ぶ! 長寿人生をどう生きるか
《特集3》 偽食から正食へ!「食は運命を変える」・・・です。
前回に続いて《特集1》 闘病記 わたしは「弱いときに強い」――
についても抜粋紹介しておきましょう。
読んだら、「希望こそ良薬、あきらめは毒薬」!
患者と家族の皆さんと「心身のときめき」を分かち合うことが
出来るはずだからです。

《特集1》 闘病記 わたしは「弱いときに強い」
・「1日に終わり1日に新しく始まる」――
骨髄移植の生存率は30%でした!    花井陽光
・「骨折もまた楽し」――
心の楽しさは回復を促進させる      鮫島純子
・腰痛を抱えて四十五年、還暦をすぎても
「腰痛十戒」を厳守しています        山 了吉

まず、冒頭エッセイは、前回、
《特集3》 偽食から正食へ!でも寄稿していただいた
急性白血病を骨髄移植で乗り越えておられる
花井陽光さんの3年間の闘病記です。
●「1日に終わり1日に新しく始まる」
骨髄移植の生存率は30%でした!    花井陽光――
・主治医が転任するので思い切って、
骨髄移植時のリスクについて訊いてみました。
移植時の年齢が56歳で高年齢、
再発後の化学療法が効かず、3クール目で薬が効きました。
それはハイリスクの分類入り、
生存率は30%程度だったようです。
エーッ30%だったの!?これだけ聞けばもう充分です。
死線を越えて
しぶとく生かされていることが痛いほど分かりました。
名も知らぬドナーに深く感謝です。(以下略)

●「骨折もまた楽し」
心の楽しさは回復を促進させる   鮫島純子――
・昨夏、私は骨折のため二ヶ月半入院生活を余儀なくされました。
箱根山中の古い家で独居中の出来事です。
バランスをくずし高所からコンクリートのたたきへ落ち、
裸足のまま全体重を左足で受け止めたため、
脛骨が踵にめりこんで割れたということは
後のち分かった次第でしたが、
あまりの痛さに踵を両手にはさんで呻きつつも、
心の動揺もなく、また助けを求めようという気も起きず、
「頭も脊椎も痛めずよかった〜。ありがとうございまーす。
こんな大切な足を感謝もせずに申し訳ありませんでした」
と心から思って祈っておりました。(以下略)

●腰痛を抱えて四十五年、還暦をすぎても
「腰痛十戒」を厳守しています   山 了吉――、
・自己流の涙ぐましき?その十戒とは以下の通りです。
一 痛むときには無理は禁物、努めて痛くない姿勢を持続する。
二 重いものを持ち上げる時は必ず膝を曲げて行う。
三 雨の降る前、湿気の多い時は、鈍痛に襲われるが、
腰への神経を集中させない気を散らせる回避策をとる。
四 医者は治す助けになるが、治すのはあくまで自分だと知る。
五 腰に負担のかかる無理な運動は避けて、
腹筋運動などもエビのように丸くなった姿勢で行う。(以下略)

どのエッセイも、有名医師に聞いても教えてくれない、
難しい病気に遭遇した患者だから分かる、
痛みであり、解決法です。
中国の健康金言に「久病良医」=長患いの患者こそ
最良の医師である・・・という言葉がありますが、
「いのちの手帖」には、ほかの雑誌では読めない、
患者と家族の本音が満載されています。
一度、手にとって座右の書としていただきたいと思っています。


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2008年6月28日(土)

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