元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2131回
偽食から正食へ!食は運命を変える(2)

「偽食から正食へ!」・・・
わが身を守る「いのちの要諦」は、以下の3か条だ――、
「3つの心構え」を忘れずに実践していきましょう。
(1)しなやかな「食のネットワーク」を作る
(2)しなやかな「食のライフライン」を作る
(3)しなやかな「食のバトンタッチ」を作る
とくに、ただ食生活の堕落を
他人事のように笑っているのではなく、
この食品汚染の時代、長寿難病時代を生き抜くには、
患者に限らず、健常者も、普段から
有機農園や自然食品店とも仲良く情報交換出来るように
ライフライン作りに気を配っていこう――、
と、このコラムではなんどか書いてきましたが、
「いのちの手帖」第5号(7月1日発売)に掲載されている、
●《特集3》 偽食から正食へ!「食は運命を変える」――は、
まさに「偽食から正食へ!」「いのちの源の改革」への
ズバリ提言集です。
前回に続けて
「いのちの手帖」のエッセイ集のさわりを紹介します。

●自然治癒力を邪魔するのは
「おいしいもの」と「甘いもの」   山村慎一郎――
・人は誰でも自分で治すという
「自然治癒力」というものを持っている。
それを邪魔するのは「おいしいもの、甘いもの」なんだよ、
と高校生に話したわけです。
もう一つ甘い食べ物や飲み物は
ゆるめる働きを持っています。(以下略)

●台所から見つめる「いのち」    鈴木美感子――
・自分の口に入るものが
いったいどんな物で作られているのか。
自分の子供の口に入るものがどのように作られているのか。
こういう疑問を持ったら、何も食べるものがなくなってしまう、
と言われそうですが、
果たして市販されている食品・加工品の
原材料・製造過程のどれだけを
私たちは知っているのでしょうか。(以下略)

●「好きなことを好きなだけやって、
そしてすべての人に愛される」  山口徹平――
・桜沢氏の著書『食養人生読本』に
「リッパな人間に我が子を育てようと思ったら、
できるだけ質素な、できるだけ簡単な、
できるだけ自然な、昔風な食べものを与えることです。
できるだけおそまつな、ゴツイ、荒い、
田舎田舎した野蛮なものを食べさすことです。
これが幼年、少年、青年時代の理想的な食物の秘密です」
とありますが、「リッパな人間」に育ったかはともかくとして、
その通りの食生活でした。(以下略)

●食料自給率は東京1%大阪2%、いのちを守る
「新・地産地消ネット」とは?  花井陽光――
・環境問題でいわれているフードマイルや
フードマイレージの思想の根っ子って
日本流に言えば今住んでいる土地で
出来たものを食べるという身土不二(しんどふじ)であり
もっと今風には地産地消っていうことになりますよね。
その上、野菜の皮や葉、ひげ根まで調理するのですから
ごみ問題も解決です。
また別の観点から見ると季節に出来た土地のものを食べるのが
身体にとって最適だということは、
輸入食料に頼らない生活法であり、
もっといえば
他国を侵さない平和の思想につながるのではないでしょうか。 

どうでしょうか? 
「食が体を作る」「食がいのちを育てる」・・・という
一人一人のスローヘルスな知恵と発想から、いま問題視されている
食品輸入依存や環境破壊という問題も考えるときだという、
ディープ・エコロジーの実践発想が満載されています。
患者のみなさんばかりか、
家族の皆さんにもぜひ読んでもらいたいと願っています。


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2008年6月27日(金)

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