元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2054回
HIQの「見えざる手」

サブプライム事件で、世界のお金の流れが様変わりする、
株が下がって、金、石油、穀物相場が揺れる、
アメリカに黒人か女性の大統領が待望される、
少数民族の自主独立の動きが盛んになる、
日本でも地方分権化の動きが加速する・・、
いまや、政治、経済、さらに環境問題のみならず、
「いのち」や「こころ」を含む「生存」そのものの分野で
パワーオブバランスが崩れ、
まさにスパー・パラダイムの原理が求められている
時代ではないでしょうか?

この混沌と混乱の間隙を縫って、
横領不正をほしいままにする役人や経営者が跋扈し、
株の世界ではインサイダー亡者が徘徊する。
また不透明な殺人や詐欺が横行して、
いやはや、日々のニュースが、
うんざりする暗い話題の中に埋もれているのは困ったものです。
マスメディアも、この風潮を取り払おうとばかりに、
相変わらず、馬鹿なお笑い番組をモノマネして、
視聴者のテレビ離れを食い止めようと徒労を繰り返しています。

しかし、こんなときこそ自暴自棄になったり、
厭世的になることは禁物ですね。
陳腐な言葉ですが、市場や社会には
「ピンチはチャンス」という原理が働いて、
先見のある人が必ずリーダーシップをとって、
やがて社会を変える、いや、飛躍的に進化させてきたのが、
この世の中ではなかったでしょうか?

人間社会って馬鹿にしたものじゃありませんね。
その原理は面白いものです。
本来の「個人の自由と幸福」を取り戻そうとする、
いつもサムシンググレートとでも呼ぶべき力が働いて、
社会は進化を遂げてきたのではないでしょうか。

とくに、インターネットによる情報流通の変化が、
国境を越えて、自然で自由「生存の復元力」を
模索している時代に突入しています。
ある人はこうしたパワーを
「神の見えざる手」として期待するわけですが、
多くの人が、決して「神にはなり得ないし、
また、事実、人間は自分たちが神でない」ことを知っています。
しかし、物質文明、人類文明が混沌とすればするほど、
新たなる「精神進化論」いや、もっと極論すれば
「神化論」のようなものが見直されてくるものなんですね。

僕は、
このサイトにかかわっていていつも嬉しく感じているのですが、
じつにHIQの読者の皆さんは。
「ピンチはチャンス」という前向きの志向を楽しむ人が
多くていいなあ・・・ということです。
これは、きっと邱永漢さんという素晴らしい処世原理を身につけた
稀有な人物が、リーダーシップを取っているからだ、
このサイトに集まってきて、
新しいパワーを貰っているからだ・・・と思うからです。
邱永漢さんを愛称して「お金の神様」といいますが、
教条的な理屈にとらわれず、
経済の市場や人類社会を混乱から抜け出させる、
「見えざる手」のイメージを的確に見せてくれるところに、
先見者・邱永漢さんの魅力があって、お金のみならず、
こころもいのちの豊かにしたい仲間が
このサイトに集まってきているのではないか?
僕はいつもそう思っているわけです。

別に、僕は経済学者ではありませんので、
アダムスミスの「神の見えざる手」が
市場原理を支配する云々について
申し上げる立場にありませんが、
邱さんが、いま新たに、
次なる「進化の付加価値」を見せてくれて、
「新・国富論」を語ってくれているような気がして、
このサイトをときめきながら読んだり、
僕自身もうきうきしながらコラムを書いているわけです。


←前回記事へ

2008年4月11日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ