元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2033回
王貞治監督の「雑穀ライフ」

いまの西洋医学のガン治療法は
まるで切り傷を治す方法で、
ガンは局部をメスで切り取ったり、
化学劇薬で焼ききれば「完治する」として、
手術、抗ガン剤、放射線を妄信している・・・
これは「おかしいぞ」と、
長くガンの患者をやっている人なら気づいているはずだ――

長寿になっただけ、特に50代、60代、70代は
食事、漢方、呼吸法、サプリメント
などなど養生法を工夫して、
ガンとともに上手に共生していくのがベターだ。
これがガン延命の近道だ――、
という話の続きです。

ところで、まえに、このコラムで、
いま発売中の「文藝春秋SPECIAL」の特集、
「長寿の食卓―大特集・私の長寿食、教えます」
について紹介しましたが、
その中に、ソフトバンクの
王貞治監督のお嬢さん、王理恵さんの
「マクロビオティック玄米菜食法」を勉強して、
胃ガンの王監督の食事を変えた
というエッセイが載っています。

「玄米、雑穀、野菜の生活」という題で、
「一昨年、父が母と同じ胃がんになったときは、
この知識と経験がだいぶ役にたってくれました」
と書いておられますが、
これぞ、長寿時代のガン延命の
近道ではないでしょうか?

ところが、玄米はよく噛むことが必要ですし、
監督も「白いごはんがあるのに、
なぜこんなまずいものを」といったようです。
というわけで、
白いごはんに雑穀を入れたものを薦め、
雑穀入りコロッケなどを工夫して
ヘルシーな献立を作っているそうです。
もちろん、野球を続けたいという、
監督自身の気力が、
奇跡的な回復のエネルギーの源になったのでしょうが、
お嬢さんが工夫を凝らした体に優しい料理が、
「突発性の老化」を防ぎ、
逆に、いきいきとした
パワーをもたらしているのではないでしょうか?

王貞治監督は、僕が昔、週刊ポストの編集長の頃は、
正月号になると、
長島茂雄監督、金田正一監督とともに
O・N・K放談という新春座談会に
必ず出席してくれまして、
3人の中では一番まじめな人でした。

ことしで68歳――、僕と同じ年だけに、
もっともっと元気に長生きして活躍を続けてほしい・・・、
「文藝春秋SPECIAL」の
「長寿の食卓―大特集・私の長寿食、教えます」
のエッセイの中では
もっとも感動したエッセイです。
久々に「ちょっといい話」を読ませて貰ったなあと、
僕は思っています。

王ちゃんファンは多いと思います。
ぜひ、みなさんも、「突発性老化病」=
ガンの予防、養生の参考のためにも
読んでみてください。


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2008年3月21日(金)

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