元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2031回
相撲親方に学ぶ「肥満解消法」(2)

野菜たっぷりのちゃんこを食べて、
血液がサラサラになった・・・、
大相撲の田子ノ浦親方(元前頭の久島海)
のおかみさんの久嶋あやこさんが書いた
ちゃんこで生活習慣病に勝つ!」     
という近刊新書の話の続きです。

[親方流ダイエットの極意 7か条――とは以下のようなものです。
1・毎朝同じ条件で体重を計る
2・野菜から先に食べる
3・食事は自分の器を決めておいて、決めた以上の量を食べない
4・食事のとき以外で毎日二リットルの水を飲む
5・一日一個だけ甘いものを食べてもよい
6・体重が思うように減らなくても、あせって生活を変えない
7・月に一度の外食は好きなものを自由に食べる

巨漢の親方は、引退後、心筋梗塞になり、
体脂肪と体重を減らすように医師から言われたのですが、
おかみさんの協力を得て、
野菜たっぷりで低カロリー、低塩のちゃんこ料理を発案。
なんと198キロが127キロの落ちたというのですから、
普通の人のダイエットとはスケールが違いますが、
日ごろから生活習慣病や
タボリック・シンドロームに悩んでいる人には
大いに参考になるはずですから、
興味のある人は読んでみて下さい。

さて、元前頭筆頭・久島海(くしまうみ)といえば、
日大相撲部時代は3年連続の
全国学生相撲選手権優勝という、
史上初となる快挙を達成。
敢闘賞2回の人気力士でしたが、
僕は面識がありません。
まえにも紹介した、僕の友人の編集プロデューサーの
栗田晃一さんが製作して送ってきてくれたのがこの本です。

久島海といえば、
僕が先日、旅行した和歌山の
新宮市の新宮高校出身であるわけで、
これも何かの縁があるのでしょう。
現役のときは体重がないと相撲取りになれないわけですが、
引退すると減量や内臓の病気に苦しむ力士も多いようです、
大相撲の田子ノ浦親方(元前頭の久島海)
は、自らの身をもって、いま、部屋の若い力士達の
健康管理に腐心しているようです。
力士の育成といえば、
稽古中の暴力事件があったりして、
いま世間からも注目を集めていますが、
心身の健康管理こそ、立派な力士を育てる基本でしょうね。

そうした内輪話をもっと知りたい向きは、
「田子ノ浦部屋」ホームページ※1 を覗いてみましょう。
以下のような楽しげな内容が飛び出してきます。

              *

Q.お相撲さんは太っていますが、健康なのですか?
A.力士は、毎日稽古をして体を鍛えていますので、皆さんが
  イメージするような「肥満」とはちょっと違います。
  相撲協会では、定期的に健康診断が行なわれています。
  また、田子ノ浦部屋では、親方が自らの経験をもとに、
  健康に対して、非常に気をつかっています。
  それは、日々の食事メニューにも反映されています。
  ほとんどの力士が、入門前よりも血液検査の結果が向上
  したという事例もあります。

Q.ごはんは、1回でどのくらい炊くのですか?
A.うちの部屋には現在、力士が4人いますが、1回の食事で、
  一升と6〜7合炊きます。
  30sのお米は、1週間もちません。

             *

1 http://www.tagonoura.com/


←前回記事へ

2008年3月19日(水)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ