第1852回
原発性不明癌って何?
・運命を変えた白血病(4)
骨髄移植後1年が無事に過ぎました 花井陽光
・わが娘の未分化癌との闘いと
終末医療に思う 松尾達也
・「原発性不明癌」と診断されて・・・
私に勇気と希望をもたらした穀物菜食 若山朝子
・多摩のよこ山に魅せられて楽歩、遊歩にいそしむ日々 黒川宣之
いま発売中の「いのちの手帖」第4号の
ガン闘病記エッセイ特集=
●「一歩また一歩 ガンと共に歩む」の話の続きです。
今回は若山朝子さんの「原発性不明癌と診断されて・・・
私に勇気と希望をもたらした穀物菜食」の
闘病エッセイについて紹介しましょう。
若山さんは「いのちの手帖」の創刊号からの
熱心な愛読者で岐阜にお住まいですが、
何冊も購入して、知り合いの方々にも配ってくれておりました。
とうとう第4号では、自らの体験を通して、
みなさんにもメッセージを贈りたいと原稿を送ってくれたわけです。
若山さんの場合は、腫瘍マーカー値は上るが、
原発した病巣がわからないという、めずらしい症状ですが、
いろいろ自律神経免疫療法などの治療・養生も試され、
また、玄米菜食も励行して、ゆったりと過ごしておられるようです。
*
●「原発性不明癌」と診断されて・・・
私に勇気と希望をもたらした穀物菜食 若山朝子
四十年ほど前、甲状腺機能亢進症(バセドー病)を
放射線のアイソトープで治療しましたが、
三年前の七月、その影響が出て免疫力が落ちてきたと
専門医に指摘されました。
主治医は循環器科の先生でしたが、
早速、報告に行ったところ、
腫瘍マーカー値を調べてくれて、
他は正常値だったのに、
CEAだけが、7.9あったのです。(正常値5以下)
CEAは、肺、胃、大腸、肝臓と範囲が広いので、
たくさんの精密検査をしなければなりません。
はやく治療したいと焦りながら、
検査漬けの日々を過ごしていた折、
生協に注文してあった、
安保徹教授の「『免疫を高める』と病気は必ず治る」
という本が届きました。
生協の利用は長いのに本の利用は初めてで、
この本の紹介記事にめぐり合ったのは、
いまから思えば、
亡き娘・真純が誘ってくれたのではなかろうか?
そう思えてならないのですが、
そこにあった免疫という文字に引き付けられて注文したわけです。
娘夫婦は、阪神大震災で二歳の愛娘を残して亡くなりました。
娘は多くの童話を書き残していたので、
十作品を選び、十冊の遺作童話集を出版。
「ふうみん池にワニがでた」(なるみやますみ作)は、
生協のカタログに載ったことも起因して、一万冊出ました。
真純の童話が載ったのは、
こういうコーナーだったんだなあと、
いろいろな本の紹介のある記事を眺めていた時に、
安保教授の免疫の本が目に入ったのです。(以下略)
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この後、若山さんのエッセイの養生法が続きますが、
ガンとはまだまだ医学で分からないことがたくさんあるのですね。
詳しく知りたい方、また、
原発不明癌について知りたい方は
「いのちの手帖」第4号で読んでみてください。
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