第1853回
散歩の効用=4つ目のガン予防法
いま発売中の「いのちの手帖」第4号の
ガン闘病記エッセイ特集=
●「一歩また一歩 ガンと共に歩む」の話の続きです。
・運命を変えた白血病(4)
骨髄移植後1年が無事に過ぎました 花井陽光
・わが娘の未分化癌との闘いと
終末医療に思う 松尾達也
・「原発性不明癌」と診断されて・・・
私に勇気と希望をもたらした穀物菜食 若山朝子
・多摩のよこ山に魅せられて楽歩、遊歩にいそしむ日々 黒川宣之
今回は、元週刊金曜日の発行人、 黒川宣之さんの
「多摩のよこ山に魅せられて楽歩、遊歩にいそしむ日々」という
ガン歴11年のベテランが明かす克服闘病記です。
黒川さんは「いのちの手帖」第2号でも
寄稿していただいたので、
覚えている人もいるでしょうが、
前立腺がん、大腸がん、
胃がんの3つを経験した多発ガンの患者です。
朝日新聞編集委員、論説副主幹などを経て、
1994年から2005年まで
『週刊金曜日』編集人、発行人などをおやりになり、
著書に『多重がんを克服して』(葛燉j日・刊)など。
現在はフリーのライターとして農業問題記事の執筆など、
ゆったりと元気に過ごされています。
*
●多摩のよこ山に魅せられて
楽歩、遊歩にいそしむ日々 黒川宣之
前立腺がん、大腸がん、胃がんを相次いで患った私が、
4つ目のがんを防ぐための運動として
続けているのがウオーキングです。
めずらしくもない健康法ですが、
フリーになった2年半ほど前から本格的に取り組み、
いまはすっかり生活の一部となりました。
最初は人並みに毎日1万歩という目標を立て、
住んでいる多摩ニュータウン内の
中小の公園を万歩計を腰にハシゴして歩きました。
運動公園で仕上げのストレッチングや
背筋・腹筋、鉄棒のぶらさがり、
腕立て伏せなどをして終わりという1時間半ほどのメニューです。
しかし、1年目ぐらいからだんだんとマンネリ化し、
あと何歩歩けば終わりかと
万歩計ばかりのぞくようになってしまいました。
こんなノルマ的な気分で歩いても健康によいはずがないと、
近くにあるスカッシュに似たラケットボールの
屋内コートに通い始めましたが、かなり激しい運動なので
高齢者は腰や肩を痛める恐れがあると聞き、
2、3カ月で辞めました。
そんなある日、公園のハシゴ歩きの足を伸ばし、
ニュータウンのまわりに弓状に連なる多摩丘陵に踏み込んだのが
私のウオーキング生活の転機になりました。(以下略)
*
元編集長の黒川さんらしい、
以下、体のための散歩というだけでなく、
こころをゆったりとさせる遊歩紀行のようなエッセイが続きます。
読んでいて、とてもゆったりとした気分になります。
ちなみに、最新号「いのちの手帖」の詳しい目次一覧は、
このコラムの第1817回に紹介しました。
普通の雑誌では読めない、実名実話が満載されています。
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