| 第1373回生き方を変えれば病気は治る
 
 「免疫力を高めて、生き方を変えれば病気は治る」という5月20日、東京新宿の明治安田生命ホールで開かれた
 免疫学者・安保徹教授のセミナーの話の続きです。
            * いま日本は豊かな時代を迎えています。重労働などしなくてもでよい時代となっています。
 しかし、その割には病気がなくなるどころか増えています。
 日本には26万人の医者がいて、
 万全の構えが出来ているように見える。
 また、感染症の克服などは進歩している。
 しかし、慢性病には力を発揮していないのが現状です。
 
 たとえば、ガンはなかなか治らない。
 よい結果が得られない。
 腰痛やアトピー性皮膚炎なども滝登りに増えている。
 なぜ直せないのかというと、
 慢性病を原因不明のものとして
 一時的に痛みを抑える対症療法しかなされない。
 これがいまの医療の間違った流れです。
 というわけで、まず、病気の成り立ちを
 「白血球と自律神経」のメカニズムの関係から
 研究解明したのが、私の理論です。
 
 ちなみに、人間は、長い歴史の中で、
 より豊かに、楽になろうと、
 能力の限界に挑戦してきたわけですが、
 この生き方に追われて、無理を強いられています。
 すると、自律神経の交感神経が緊張して、
 体調を崩すわけです。
 長時間の労働がでやつれ、ココロの悩みが増えると、
 不健康になる、ついには
 ガンのような病気になるという仕組みです。
             * 安保教授の「免疫力を高めて、生き方を変えれば病気は治る」という話は、以上のように、
 分かりやすい話で始まり、前回、解説したように、
 専門的な仕組みと生活改善対策が披瀝されました。
 
 では、実際に、安保理論に則って、いかに生活習慣を変えるべきか?
 この日のセミナーの第2部は、安保教授と
 主催者の(株)B&Sコーポレーション※1の社長である
 福井正勝さんとの対論・質問コーナーが設けられておりました。
 
 福井正勝さんといえば、季刊「いのちの手帖」創刊号で、
 「年250回、わたしの健康行脚」
 というエッセイを書いておられるとおり、
 乳酸菌生成エキスは、腸を綺麗にして、
 まさに免疫力回復のエネルギーであると説法して
 全国を回っている、じつに話上手な人です。
 
 このコーナーでも、大腸ガンやリウマチの患者さんから、
 「いかに生活習慣を変えるべきか?」
 という、質問が出て、、それは食事の改善をはかりなさい、
 足湯がよい、指揉みがよい、おかしな薬はやめなさい…と
 安保教授が答えるわけですが、
 さらに、福井さんが、湯たんぽがよい、半身浴がよい、
 半身浴も上半身はシャツを着たままのほうがよい…、
 と、「生活の知恵」、いや、日本人が忘れてしまいがちな、
 いわば「おじいちゃんの処世術」を
 わかりやすく開陳してくれるわけですから、
 まるで掛け合い漫才のように丁々発止、
 会場はなごやかな笑いの渦に溢れました。
 
 免疫理論もさることながら、
 安保先生がいうところの「リラックス」効果が沸きあがって、
 このセミナーはまさに「生き方」実践セミナーになったようでした。
 ちなみに、(株)B&Sコーポレーション主催の安保教授の
 健康セミナー第2回は、
 来年1月28日、東京ヨミウリホールで開催されるそうです。
 ※1  http://www.chitsu.co.jp/
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