元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1361回
スローヘルスの「理論と実践」(4)

僕たちが提唱している
「スローヘルス患者学=創造的延命学」がよって立つ、
基本理論は、「からだ」だけでなく、
「こころ」「いのち」といったMIND、SPIRITSも含めた、
人間丸ごとを見る医学=ホリスティック医学の考え方である――、

スローヘルス研究会の最高顧問でもある、
帯津良一博士らを中心に、
ただ人間のからだを機械的に分断修理するのでは、
とくにガンのような難病は治せない、人間は延命できない・・・
というホリスティック医学の実践が広まってきた――、
心身にもたらされる“生命の躍動”“自然治癒力”を
全体のつながりの視点から大切にしていこう――、
この話の続きです。

では、帯津医師の基本発想はなにか?
といいますと、以下のようなことです。
●帯津医師が提唱するホリスティック医学の基本哲学――
「自己の養生を果たしていくと、
宇宙、外界の大いなるいのちにぶつかり、
その瞬間、“生命の躍動”
【エラン ビテール(Elan Vital)】=感動の小爆発が起こって、
一人一人が歓喜に満ち溢れる・・・」
これが、「いい生命の場を作る」
ホリスティック医学の真髄だ」と提唱しています。

そして、ガンの患者には、【通常治療】のほかに、
以下のような日ごろの【養生法】をすすめています。

●スローヘルス・7つの「攻めの養生法」
1.勤運動(運動にいそしむ)
2.練気功(気功を練習する)
3.節飲食(食事を節する)
4.暢情志(心をのびやかにする)
5.慎起居(正しい日常生活)
6.適環境(環境に適する)
7.補薬物(薬で補う)

この7つがスローヘルス(創延命患者学)の大切な実践法です。

ただ無謀な拡大手術や大量の化学薬に耐えるのではなく、
ガンの患者自らが持っている「自然治癒力」を大切にして、
心身の生命エネルギーを高めること大事だ――、
また、医師や家族、友人と協力して
生命エネルギーの「いい環境場」を作っていくことが大切だ――
「小さなこころのトキメキ」を抱くことが、
いかにいのち全体に影響を及ぼすエネルギーとなるか?
このホリスティックな発想こそ、
ガンに負けない、いのちの「創造」のポイントです。

まえに、このコラムで、ホリスティックな発想と通じる、
「アンチエイジング(抗老化)、
「スローエイジング(延老化)」
についても取り上げたことがありますが、
この長寿難病社会では、ますます、
「スローヘルス」(創造的延命学)の
理論と実践が大切になってきたと考えています。

まさに、これからは、
スローヘルス患者学、つまり、
創延命患者学の時代の到来です。
昔から「医師は神様」と崇められ、
ただ畏敬の念で見られていましたが、
いまや「患者が主治医」の時代です。
内外の諺に「病気は患者が治して医師が包帯を巻く」
「久病良医」という医療金言があります。
これからは、患者主体の「いのちの時代」だと思います。
患者がいかに自らのいのちの「ときめき」を大切に出来るか?
これが「ゆったり、いきいき延命学」の大切なポイントですが、
あなたはどう考えるでしょうか?


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2006年5月19日(金)

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