元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1284回
マクロ料理教室に応募者殺到

玄米菜食といえば、
マクロビオティック食養生法が、急速に見直されています。
僕がガン病棟退院後から7年間、この療法を続けて、
すっかり、ガンに負けない体質に変わったという話は、
なんども書いてきましたので、
このコラムの読者なら、ご存知の方も多いでしょうが、
もう一度、おさらいしますと、
マクロ=偉大な、ビオ=生命ということ
ティック=術や学・・・という意味の療法です。
つまりマクロビオティックとは
「大いなる、いのちの理論と方法」というわけです。

これは別に欧米人が考えた食哲学ではなく、
「玄米こそいのちのバランスを図る最良の食材だ」
という考えを元に100年以上もまえに日本で編み出されものです。

それが、戦前戦後と、桜沢如一氏や久司道夫氏といった
熱心な食養指導者によって海外に喧伝され、
肉食過多の人の多いアメリカやヨーロッパで人気を博し、
これが逆輸入のようなかたちで、
いま日本の若い女性などに人気を集めているわけです。

まえに紹介した玄米粉=リブレフラワーを素材とした
フランス料理店「ブラッスリーポーム」ばかりか、
僕たち夫婦がよく使う
新宿・伊勢丹にある「茶屋マクロビオティック」や
竹橋・毎日新聞社ビルにある「クシ・ガーデン」などは、
いまやOLやヤングママたちで満員の盛況です。
メニューも、昔のように芋や大根、ニンジンの煮っ転がし
というものだけではなく、それぞれにソースが工夫されたり、
フレンチ風に、イタリアンにと、
その調理法もたくさん揃ってきたからです。
さいきん、日本人も肉食脂食過多で体が酸性化しがちです。
繊維質の多いものを食し、
排泄をスムーズにすることによって、
ガンなどの生活習慣難病を
未然に防ぐ効果が期待できるだけでなく、
肥満も抑える効果がある。
さらに心持も癒される=リラックスするというので、
若い女性から人気を集めているわけです。

ともかく、マクロビオティックの料理教室は
どこも大入り満員で、
僕の知り合いの話では、個人の教室で生徒を募ったら、
定員10人のところ70人も応募者があり、
とうとう実技テストをやって選別したというのです。

さて、そのマクロビオティック食養生法を推進する
総本山というべき団体が
日本CI協会(http://www.ci-kyokai.jp/)ですが、
この組織に中にあるマクロビオティック医学研究会が主催する
「第16回、マクロビオティック医学シンポジウム」が、
2月26日(日)に東京の科学技術館、
サイエンスホールで開かれました。
マクロビオティックの食事療法を治療に取り入れている医師が、
豊富な臨床データを発表するセミナーです。
僕も前に2回ほど出演して
「ガンは食べて治す」と題して、
体験患者学を話したことがありましたが、
今回の講師は、松下由美(保健師)・玉木宏樹・福田六花・
有岡眞・本部千博(医学博士)といった方々。

なぜ、玄米菜食が体ばかりか心の持ち方も変えるのか?
少しこのからだに優しい食養生法を勉強しておくためにも、
今回の講演で興味深かった講演を、
2,3紹介しておきましょう。
最初の講演は、
島村トータル・ケア・クリニック保健婦の松下由美さん。
「マクロビオティックでデトックス(解毒)
 毒素を排泄して身体の内側から
 美しくなる食事法と生活」
というものでした。


←前回記事へ

2006年3月3日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ