元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1285回
食事の心得は「デトックス=解毒」

2月26日(日)に東京の科学技術館で
「第16回、マクロビオティック医学シンポジウム」が、
開かれました。
この食事療法を治療に取り入れている医師が、
豊富な臨床データを発表するセミナーですが、
なぜ、玄米菜食が体ばかりか心の持ち方にもよいのか?

いま注目のマクロビオティック食養生法を
勉強しておくためにも、
今回の講演で興味深かった講演を2,3紹介しておきましょう。

最初の講演は、島村トータル・ケア・クリニックの
保健婦の松下由美さん。
「マクロビオティックでデトックス(解毒)
 毒素を排泄して身体の内側から
 美しくなる食事法と生活」
というものでした。

講師の松下由美さんは、マクロビオティック歴37年という
ベテランで、島村トータル・ケア・クリニックの保健師さん。
この病院(http://www.stcc.jp/)は、
院内に穀物菜館という施設を設け、
入院患者はもとより、外来患者にも玄米菜食を提供したり、
ユニークな生活習慣病予防に力を入れている病院です。

3月10日に僕たちが刊行する
季刊「いのちの手帖」には、その穀物菜館の館長である
野口節子さんが「体にやさしい料理教室」を連載してくれますが、
この日、松下さんも、いかに患者さんたちばかりか、
医療スタッフたちまでが一緒に玄米菜食することによって、
病院の雰囲気がとてもなごやかだ・・・
という話を、じつに楽しげに話しておられました。

話の主題は、ガン、心臓疾患、
脳血管障害(認知症)、肺炎といった
4大難病を予防するには、デトックス(解毒)=つまり、
過食を戒めるだけでなく、
体にたまる毒素(酸化物)をなるべくはやく
外へ排泄し、体の内側から綺麗になることが大切だ――、
そもための最良の食事が繊維質の多い、
食事のバランスが取れている、玄米菜食だ――というわけです。

さて、ガンのような難病を予防するためには、
早めに体質改善の食事を考えることが大切だと、
以下のような体調の「危険信号」についてあげておりました。

1・内臓脂肪
2・運動不足
3・ストレス過剰で体が硬い
4・便秘
5・低体温
6・外食ばかりの毎日
7・パン食が多い
8・怒りっぽい
9・リラックスタイムが少ない
10・仕事が忙しい・・・などなど。

さて、「人間の歯のあり様の如くに食する」として、
5(臼歯):2(門歯):1(犬歯)に従って、
穀物5、野菜2、肉類1と、穀物菜食中心の食生活に戻せば、
難病予防の体質に変えられるというわけです。
なかなか分かりやすい話だと思いませんか?
あなたも思い当たることがないでしょうか?

僕も、このコラムで、なんども、
元気で長生きのヒケツは、
「食べるより出す」に腐心することだと申してきましたが、
マクロビオティック玄米菜食法とは、小難しい食理論ではなく、
じつに日本人の心身にあった食事法ですから、
とくに肉食脂食に悩む、
女性の方たちから見直しが始まったのだと思います。


←前回記事へ

2006年3月4日(土)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ