第1258回
「いのちの手帖」を人生の師に!
“元気にときめいて生きる”ための3原則は、
「衣食住」より、「医食財」にある――、
人生の師を持っていれば、処世のパワーは倍増である――
その先人に対する「礼儀作法」を忘れてはならない――
という、僕の持論の続きです。
僕も、65歳を過ぎて、
とうとう区役所から「介護保険証」を
配布される身になりましたが、
この長寿時代には5000万人近い人が、
第2の人生を“元気にときめいて生きる”ために、
新しい処世術を探し求めています。
いや、中高年者だけではありません。
20代、30代、40代の人たちも、
パソコンやケイタイを片手に、あれこれ試行錯誤しながら、
新しい時代の「医食財」の人生設計を探しているわけです。
ですから、邱さんというパワー溢れる
「お金の神様」が主宰する、
このHiQにも老若男女がドッと集まる――、
なんと、毎日10万ヒットのアクセスがあり、
日本の大出版社のサイトも凌ぐような
活況を呈しているわけでしょう。
僕自身も邱さんに長く師事した縁で、
「気がつけばあなたもガン」という
HiQの日刊連載のチャンスをいただき、
わがスローヘルス研究会の患者ネットワークも、
より多くの全国に共鳴者を増やすことができ、
とても感謝しているわけです。
まえにも書きましたように、
とうとう、3月1日には
「いのちの手帖」という季刊雑誌も、
日本で始めての患者と家族の本位の「いのちの読本」として、
スタート出来ることにもなりました。
全国の支援者はもちろん、ただいま、
HiQを通じてのみなさんからの購読予約も
多数いただいております。
ともあれ、長寿の知恵を知る「人生の師」に恵まれることは、
素晴らしいエネルギーを貰えるものなのですね。
新雑誌にも、人生の先生たちから、
たくさんの原稿をいただくことができました。
「財」の師である邱永漢先生からは
「一生書生―糖尿病の人は頭を使え」というエッセイ。
また、80歳を前後して、
元気で長生きを実践している、敬愛する「師」からも
素晴らしいエッセイを寄稿していただきました。
とくに、現役最長老の芥川賞作家・安岡章太郎さんから、
「ひかりの中」という、しみじみとした小品の中から、
「人生の道幅」という作品をいただけたことは
身に余る光栄でした。
先日、ゲラ刷りが出来たので、御礼もあって、
先生のお宅に久しぶりに伺いましたが、
昔、愛犬を連れて出かけた散歩道を
いまも、デイケアの青年の付き添いつきですが、
毎日、歩いているそうで、安心しました。
顔艶もよく、昔と変わりなく笑顔を絶やさずに、
親友だった遠藤周作さんの闘病の頃のこと、
そのころ再発した、
自らのメニュエル氏病克服の体験談など、
いくつもいくつも体験談を話してくださいました.
奥様とお嬢様
(注・東京大学大学院助教授)の手厚いサポートが
86歳の安岡先生の長寿を支えているものだと体感しました。
季刊「いのちの手帖」に掲載する、
わが師・安岡章太郎さんの作品を、ぜひ、みなさんにも
読んでいただきたいと思います。じつに心温まるエッセイです。
スローヘルス研究会・発行
「いのちの手帖」(700円・税込み)の
問い合わせ、購読予約の申し込みは以下です。
TEL.03-3830-7161 FAX.03-3830-7356
slow@johoressha.co.jp
「(株)情報列車」内 スローヘルス研究会編集部
|
86歳にして、ますますご壮健の安岡章太郎さんと。
(先生のお宅にて)
|
|