第1105回
世界の「場」が乱れている
ガンなどの難病の治療は、
ただ臓器を切ったり、
化学薬を投入するだけではなく、
「からだ、こころ、いのち」の人間丸ごとで診る、
ホリスティック医学が大切だとする、
帯津良一医師の新著「いい場を創ろう」について、
数回にわたって紹介してきました。
先生の持論は
「エネルギーの高い《生命場》=《環境》つくること」
が命を掴む近道だとするものですが、
世界の環境、地球の場・・・
といったことにも触れて、
場のエネルギーの低下について
警告しておられるので、
その箇所も必読です。
*
― いま、われわれを取り巻く場は
明らかに低下しているように思います。
いまなおテロ活動の収まらない
イラクだけではなく
核開発に血道をあげる北朝鮮、
決定的な解決の糸口がなかなか見つからない
イスラエル・パレスチナ問題
あるいはユニテライズム(一国主義)と
批判されようと覇権国家の道を
まっしぐらに突き進む
ブッシュ大統領のアメリカ・・・
といった具合に、世界はまさに難問山積。(略)
先に引いたサン-=テグジュぺリの言葉にあるように、
(注・「愛するとは、たがいに見つめあうことではなく、
ともに同じ方向を見ることだ」)
地球上の人間が
みな同じ方向を見るようになったら
諍いもなくなるはずですが、
しかし、みなが角突き合わせて
「キリスト教だ」「いや、イスラム教だ」と
宗教対立を繰り返し、
また民族同士がいがみあい、
民族紛争を激化しているのが現実です。(略)
だから戦争、災厄、貧困、殺人・・・が相次ぎ、
地球の場は間違いなく低下しています。
しかし、そうした現実は
だれがつくったわけではありません。
われわれ人類がみずからつくってきたものです。
本来は自然との調和のなかで生きるべき人間が、
自然との接点を失い、
自然から隔離された生活を送るようになって
場を歪める結果になってしまったのです。
*
地球全体、いやさらに
宇宙150億年の大きな生命場の中で、
人間を捉えれば、
おのずから、
「環境場のエネルギーを高める」ことが、
さまざまな病気を克服する方法であることがわかる
・・・帯津医師はそう考えて、
この4半世紀にわたって、
ホリスティック医療を推進。
多くの患者さんに「生きる希望と勇気」を
与えてきたわけです。
あなたは、いま
「いい環境場」で過ごしているでしょうか?
ぜひ、「いい場を創ろう」(風水舎)を読んでみてください。
人間本来の医療、いや、日ごろ、忘れていた、
人間らしい処世の知恵を思い出すはずです。
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