第1092回
西洋医学にもいろいろある
「帯津三敬塾クリニック」に行って、
椎間板ヘルニアの鈍痛を、
ホメオパシー《同種療法》で治してもらおうと、
お願いした話の続きです。
まだ、ホメオパシーによる
レメディ(薬)の服用を始めたばかりですので、
これから、心身の状況変化を見ながら、
いろいろ処方が変わってくるのでしょうが、
服用してから、手足の冷え性がなくなり、
手先、足先がポカポカ温かくなり、
とくに寝起きのときの
体の「こわばり」が少なくなったことは、
腰の負担を軽くしてくれているように感じます。
有難いことです。
ともあれ、ホメオパシーとは、
東洋医学でいう経絡のバランス、
西洋医学でいうホルモンや
自律神経のバランスを整えて、
慢性病を正しい方向に戻そう
といった療法でしょう。
帯津医師によれば、
ホメオパシーとは、
「身体症状だけでなく、
心理社会的な面を含めて、
Body, Mind , Spiritの人間丸ごとを診る、
まさに、これからの医療、
究極のホリスティック医療だ」といいます。
「西洋の漢方薬だ」
「同種療法=毒を持って毒を制す療法だ」
とも解説されますが、
手術や化学抗ガン剤といった
「病巣切断こそ最善の治療である」
と教えられてきた僕たちには、
じつに分かりにくいところがあるわけですが、
こうした治療法を、
ただ「まやかしだ」と片付けてしまって
よいのでしょうか?
まえにも書きましたが、
医学とは、ただ「切ればよし」「叩けばよし」という、
西洋医学=「アロパシー療法」(逆症療法)だけではなく、
古来から、もっと柔軟な療法が
たくさんあったわけです。
もともと西洋医学には、
5つの流派があり、
いわゆる「内なる治療法」も
広範囲に使われておりました。
(1)ホメオパシー (同種療法)
(2)ナチュロパシー(自然療法)
(3)サイコセラピー(心理療法)
(4)オステオパシー(骨格療法)
(5)アロパシー (異種療法)
ところが19世紀、欧米では、
(5)にあげた、「アロパシー」の系列が、
唯一、証明性や客観性のある医療として
採用された経緯があります。
この長寿難病時代、
慢性病蔓延時代を迎えたいまだからこそ、
いま医学界から否定されている
中国医学やホメオパシーといった
“古くて新しい療法”の長所が
見直されるべきではないか?
僕は患者の一人として、
最近、とくに実感しているわけです。
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