第1080回
免疫力を高めるには?
5年間にわたって、
漢方複合薬の天仙液の成分と作用を
マウスとヒトの実験で分析し、
かなりの免疫作用と
アポトーシス作用(ガン細胞の自殺死)
があることを実証した――、
台湾大学の免疫学博士・孫安迪博士の
「免疫と漢方」の話を、
何回か前に紹介しました。
孫先生は、黄耆、枸杞、なつめを煮出した
安迪湯(アンディスープ)が
免疫力アップによいといっておられましたが、
日々、免疫力を強化するには
どんな生活をしたらよいか?
この心得については、
拙著「天仙液
ガン治療革命」で紹介した
「六本木ステーションクリニック」院長で、
様々な免疫療法も実践している、
鈴木徹也医師の考え方を聞いて見ましょう。
以下は、「漢方健康ネットワーク」増刊号に掲載された
インタビューの抜粋です。
Q:ガンは免疫の低下からくる
生活習慣病だと聞きましたが、
免疫力を高めるには
どんな生活をしたらよいですか?
A:生活習慣病というと、
食事の内容や運動不足、
酒やたばこの不摂生などに目を向けがちですが、
もっと大事なことがあります。
それは心の持ち方です。
心に深い悩みやストレスがあると、
交感神経の緊張を招いて、
顆粒球が増加し
活性酸素を大量発生させ
ガンなどの病気を
つくってしまうことになるのです。
Q:でも、病気になるとどうしても
不安になってしまいます。
A:それはそうでしょう。
もともと人間に悩みを
100パーセントなくせというのは土台無理な話です。
ただ、「心の悩みや後ろ向きな考えは
交感神経を刺激し、ガンを成長させる」
というしくみを理解していれば、
「悩むから病気になったんだ!」と
心の緊張に少しでも歯止めを
かけられるのではないでしょうか。
Q:心をコントロールするコツを教えてください。
A:マイナスの考えが浮かんだときは、
「あ、また悩みすぎているな。
ガンに付け入る隙を与えるといけないから、
別の楽しいことを考えよう」と開き直り、
笑い飛ばしてみましょう。
ガンと直接戦ってくれるNK細胞も活発化します。
それができるようになったら、次はイメージ療法です。
1日1〜2回、リラックスして
前向きなことや願望達成のシーンなどを
想像してみましょう。
脳幹(自律神経)は
まるで現実に起こったかのような反応をするので、
免疫アップに非常に効果的です。
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