元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1022回
不思議な巡り会い

まえにこのコラムで、
70歳の古希を迎えて、
CSテレビのアニメチャンネルをプロデュースする
内田勝さんの「奇なる長寿法」について
書いたことがあります

古希のパーティが開かれたのは、
東京・神楽坂の「アグネスホテル」という
瀟洒なホテルでしたが、
そのとき、お土産に貰ったなかに
「神楽坂 まちの手帖」というタウン誌が入っていました。
編集長が内田さんの講談社時代の後輩の
平松南さんという方で、
このパーティの世話人をなさった関係で、
プレゼントされたようです。

神楽坂といえば、
神楽坂、軽子坂、三年坂、地蔵坂逢坂など
大小さまざまな坂があり、
牛込御門、椿屋敷、若宮神社、
筑土八幡、光照寺、毘沙門様、赤城神社などが
鎮座する歴史の街、
紅葉、鏡花、漱石、白秋などに慕われた文学の街、
料亭、芸者衆の検番、小粋な路地が残る花柳界・・・
じつに懐かしい顔を残す街ですから、
この雑誌の内容はなかなか読み応えのあるものです。

ちなみに目次を拾ってみると、
・こぶ平さんと正蔵さん
・歌のある風景(8)〜石川啄木と本郷・神楽坂
・新東京行進曲〜地元の嘆きに答えた西条八十〜
・町名探訪 神楽坂・揚場町
・地図でたどる新宿・大久保〜路地の街の成立
・歌舞伎ちょっといい話(1)〜東京大神宮と稲荷神社〜
・石濱朗の神楽坂界わい思い語り
・神楽坂界わい文芸散歩〜毘沙門天の路上にて〜
と、文芸誌も顔負けの多彩ぶりなのです。

もちろん、いま神楽坂は、
若者にも人気のグルメの街にもなっていますから
・神楽坂まちかど画廊
・神楽坂エリアマップ
・木村屋さんおいしいパンをありがとう
といった、お店案内にも便利に使えるようになっています。
興味のある人は
以下のホームページを覗いてみたらよいでしょう。
http://keyakisya.com

ところで、いただいた雑誌は第8号で
「特集 神楽坂の街を支える古建築」
・今だから話す!江戸川アパートの保存問題
・神楽坂界わいの残したい古民家たち
という、大特集記事があり、
それを何気なく読んでいてびっくりしました。

中に「芸者置屋の艶やかな余韻」というエッセイがあり、
その執筆者が、僕の知人の志村剛さんだったのです。
志村さんは、ときどき、
スローヘルス研究会の会合にも
参加してくれる健康仲間で、
神楽坂でオリジナルの帽子つくりの名人として、
お店を経営されていることは存じ上げておりましたが、
この一文を読んでいると
「数年前に、昔、芸者の置屋として使われていた
 古い一軒家を譲り受け、
 それだけでなく、
 後世に“大事な住遺産”を残そうと、
 入念に修復して大事に使っている」
というのです。

志村さんとは、ここしばらく、
顔をあわせておりませんでしたので、
こうした活動をされているとは知りませんでした。
いや、人間の縁とは「奇」なもの、
不思議な巡り会いでした。


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2005年6月14日(火)

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