元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1002回
ホメオパシー療法って何?

病気の治し方、ガンの治し方には、
『外なる治療』のほかに、
『内なる治療』があることを
忘れてはならないのです。

メスや化学薬だけに頼るのではなく
自らの心身に宿る自然治癒力を呼び起こす治療=
「内なる治療」のひとつ、
たとえば、
いま注目の「ホメオパシー(Homeopathy)」療法について、
前回紹介しましたが
これは、ギリシャ語に語源を持ち、
「Homeo」 = 同種、
「Pathos」= 病気または苦痛という意味の言葉を
結合したものです。

英国では、ホメオパシーは
1958年から保険の認定を受けていますので、
ホメオパスはという専門の国家資格者の地位が
しっかりと確立されており、
医師との連携もかなりうまく取れているようですが、
日本では、医療として公認されていません。
しかし、ホリスティック医療の権威・
帯津良一博士などが研究し、
積極的に取り上げています。

では、実際にはどういう考え方で
治療がなされているのか?
分かりやすくいいますと、
ホメオパシー療法とは、
いまの西洋医学から見れば
「逆発想」のような、
ふたつの法則から成り立っているのです。

1.同種の法則=「ある症状を起こす物質を、
  体に投与することによって、
  その症状を取り去ることができる」という原理。

2.超微量の法則=「ある症状を起こす物質を
  非常に薄めて投与すると効果が増す」という原理。

実際には、事故・ケガだけでなく、
ホルモン分泌の不調、
リウマチ、関節炎、抑うつ、
自己免疫疾患、子どもの多動・行動障害・学習困難などの
慢性病にかなりの効果があるというデータもあります。

いわば、「似たものが似たものを治す」
「毒を持って毒を制する」という、
現代の西洋医学から見れば、
さかさまの治療発想法ですから、
えー? そんなのイカサマじゃないのと、
とくに、日本などでは思われています。

しかし、「類が類を治す」という、
微少量の投与発想は、
古代のギリシャやインドの療法にもありました。
メスや化学薬を中心とする療法だけが、
西洋医学と考えがちですが、
欧米の患者の間では、こうした、
より広範囲の治療法見直され、
もうひとつの「治療法」として、
根強く、使われているわけです。


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2005年5月25日(水)

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