第1003回
続・ホメオパシー療法って何?
手術と化学薬だけが、
ガンなどの生活難病の治療法ではない。
病気の治し方、ガンの治し方には、
『外なる治療』のほかに、
『内なる治療』があることを
忘れてはならない――、
という「ホメオパシー」療法の話の続きです。
ちなみにホメオパシー療法で使う薬のことを
「レメディー」といいます。
レメディーは化学の薬と違って、
鉱物・植物・動物などをすりつぶし、
高度に希釈・振とうしたものを、
小さな砂糖玉に染み込ませたものです。
いまの西洋医学の発想では信じがたいことですが、
この療法で、たちまち効き目を表すケースもあるそうです。
イギリスなどヨーロッパでは、
この「レメディのセット」を薬局で気軽に買えますが、
日本では、個人輸入することになります。
もともと西洋医学には、
5つの流派があり、こうした「内なる治療法」も
広範囲に使われておりました。
(1)ホメオパシー |
(同種療法) |
(2)ナチュロパシー |
(自然療法) |
(3)サイコセラピー |
(心理療法) |
(4)オステオパシー |
(骨格療法) |
(5)アロパシー |
(異種療法) |
ところが19世紀、欧米では、
(5)にあげた、「アロパシー」の系列が、
唯一、証明性や客観性のある医療として採用され、
ほかの4つの療法は
非科学的と決め付けられてきた歴史があるのです。
日本でも、近代150年、
戦争の負傷兵の傷を治すには、
手術や化学薬を使う
「アロパシー」の療法が即効性ありとして、
つまり「外なる治療」だけが公認され、
ホメオパシーはもちろん、
慢性病や生活難病に効果を示す
漢方薬のような「内なる治療」が蔑視されたわけです。
洋の東西を問わず、
「病気は切れば治る」とする
解剖医学が主流になることによって、
とくに先進国では自然治癒力を大切に考える治療が、
「すべてまやかし」と排除されてきた――、
これが近代100年の医療の現実なのです。
たしかに、傷のような手当ての即効性は高いでしょうが、
世の中の食環境、住環境が複雑になればなるほど、
手術至上主義、
化学薬一辺倒の「外なる治療」の限界が
目立つようになってきたわけです。
みなさんも、そう感じていませんか?
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