第970回
漢方も科学的に分析せよ
いま全国で好評発売中の
拙著新刊「天仙液―ガン治療革命」
(太陽企画出版)の話の続きです。
前回、本書の「目次」の最後に紹介した
台湾大学・孫安迪博士による
「天仙液の免疫&アポトーシス(細胞死)」報告とは
どのようなものか?
さらに本書「天仙液―ガン治療革命」から
一部を紹介しましょう。
まず、孫安迪博士の5年間に渡る
ヒト&マウスの実験について
本書の第3章に詳しくレポートしましたが、
目次は以下のようなものです。
*
第3章 漢方薬にも
より客観性の高い実験データが求められる
――台湾大学・孫安迪博士の
「免疫&アポトーシス(細胞死)」報告
●中西医結合治療の中で高まる漢方薬の役割とは?
●「伝統漢方は直感ではなく、
より科学的手法で解明されるべきだ」
●2人の口腔ガン患者の細胞で実験!
天仙液の「活性・免疫・殺傷」作用
●白血病、リンパ腫、大腸ガン……
「天仙液」でアポトーシス(細胞死)
●アポトーシスって何?
「ガン細胞の自殺死」はどう誘発されるのか?
●15種類のヒト・ガン細胞株で
「アポトーシス誘発作用」を検証!
●「漢方複合薬にガン統合医療の引き金*を期待する」
――孫安迪
●台湾の医療機関でも
「中国医学」と「西洋医学」の統合医療が前進!
《コラム》…日本でも行われた「天仙液の抗腫瘍作用に関する実験
*
台湾大学・孫安迪博士の考え方は
「Complex Type(複雑形式)であるガンを治すには、
西洋医学、中国医学、代替療法・・・と
Simple Type(単純形式)の治療法にこだわるのではなく、
それぞれを組み合わせる、
Complex Type(複雑形式)の統合医療の役割が大きい」とし、
さらに「漢方薬にしても単体より複合薬の方が
Complex Type(複雑形式)の症状と治療に有利である」として、
研究報告、比較討議の俎上に載せたものです。
漢方複合薬「天仙液」についても、
中国医学独特の概念から解説するのではなく、
5年間にわたるマウスとヒト細胞による科学的立証法で
稀有な成分構造を分析するというスタンスです。
これまで、漢方薬や中国医学の説明といえば
どうでしたでしょうか?
「弁証論治」(べんしょうろんち)といって、
人体の秩序の乱れを弁別して、
それに適した治療法を選ぶものであるとか、
体の3大要素である「気・血・水」の流れをよくし
「扶正去邪」(正気を補い、邪気を除く)、
つまり、体全体のゆがみを
根本的に解決するものだといった――、
中国医学独自の概念からのみ
解説されてきたために、
中国医学や漢方薬は西洋医学サイドばかりか、
多くの患者からも、
「いかがわしい治療ではないか」
「科学的客観性のない療法だ」と
疑問視されてきたわけです。
しかし、時代は変わってきました。
「漢方複合薬の成分や作用の複雑なプロセスも、
より科学的に分析公開しよう」
「中国医学と西洋医学の統合という
新たな中西医結合治療=ガン統合治療の提案」が、
複雑にして怪奇といわれる、
ガン治療への新しい胎動と共に
脚光を浴びてきたわけです。
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