元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第939回
続・ガタガタいうんじゃねえ

「ライブドア報道―わしら、アホちゃいまんねん」
といったエッセイを
新月刊誌の「ランティエ」5月号に
書いてしまった話の続きです
さわりの部分を、もう少し紹介しておきますので、
興味のある人は、
4月1日に書店に行ってみてください。

          *

ガタガタいうんじゃねえ。
テレビの公共性を守るために、
乗っ取り屋の暴挙を防ぐだって?
日枝とかいうオッサンの率いるフジテレビの、
どこに公共性が満ちあふれているっていうのかえ? 
“面白テレビ”を標榜したフジテレビに、
それだけの上品な公共性、公益性が
どこに転がっているというのかえ? 
看板の「笑っていいとも」が、
不況のニッポンに「笑顔」を振りまいているとでも
いいたいのでござんしょうか?

「笑顔」といえば、これほど安直で、
人を小ばかにした言葉もあるまいよ。
公共放送の権化を自称しつつ、
横領まがいの事件ばかり起こして、
世の顰蹙を一手に引き受けている
準国営放送の連続ドラマも然り。
朝っぱらから、「わかば」とかいう、
ドン臭そうなヒロインに「笑顔!笑顔!」と
奇妙な掛け声ばかりを上げさせている。 
残念! わしらはアホちゃいまんねん。

ガタガタいうんじゃねえ。
ドラえもん、いや、もとえ直れ! 
“ほりえもん”こと、
ライブドアの堀江貴文青年は、
この“イカサマもどきの公共メディア”に
一徹を食らわすために、800億円をポンと、
フジテレビ、いや、もとえ直れ! 
偽装?親会社のニッポン放送の目の前に
投げ出したのとちゃうか? 

昔、江川卓投手の巨人軍入団に
「空白の1日事件」というのがあったが、
株の時間外取引に違法性があると
本気で考えておるのかいな? 

はたまた、中国のコンピュータ会社の「聯想」が、
米国の「IBM」のパソコン部門を
莫大な金額で買収したといった
「蛇が巨象を食う」ニュースが
罪悪だとでもいうのでござんしょうか? 
いまさら「日本の常識は世界の非常識」なんて、
したり顔のセリフは申しませぬが、
わしらはアホちゃいまんねん。(以下略)

          *

あとは、月刊誌「ランティエ」5月号を見ての
お楽しみです。
ともあれ、
メディアこそ、「世の鏡」であって
「バカの鏡」では困る――。
今回のライブドア事件の教訓は、
ここにあると僕は考えているんです。


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2005年3月23日(水)

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