元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第940回
ガン治療は「人生、丸ごと」

やっと春が来ましたね。
さくらの季節が来ると、
抗ガン剤と放射線の副作用による、
下痢と吐き気と嚥下困難にもがき苦しみつつも、
主治医には内緒で、
漢方複合薬・天仙液のアンプルを
ちゅーちゅー吸いながら、
ガン病棟から満開のさくらの花を
呆然と眺めていたことを思い出します。

そして、さくらが葉桜に変わる新緑のころでした。
症状が急転し、人生の転機が訪れたわけです。
僕の食道に喰らいついていた
ソーセージ大もある大きな腫瘍が
奇跡的に跡形も無く消えてしまったのです。

あれから7年、
“脱走”ともいうべき退院後には、
いろいろ、治療の迷い、養生の失敗もありました。
しかし、
何人かの心ある統合医療医にめぐり合い、
多くの友人やガンの仲間たちの支えがあったからでしょう。
こうして再発も転移もなく、
平穏に過ごす幸運を得たことになります。

先日も、いま僕の主治医をお願いしている
帯津良一医師の病院にまいりましたが、
「関根さん、最近は腫瘍マーカーも
 正常値が続いていますし、
 食事療法もまじめに続けているようですから、
 足しげく、診察に通うことはないですね」と
お墨付きをいただきました。
もちろん、ガンは油断大敵ですが、
うれしい限りです。

帯津医師の狭い診療室は、
まさに“赤ひげ診療所”で、
(もちろん、先生は髭ははやしていませんがね)
いつも患者で超満員です。
でも、僕は、これからも足しげく通うでしょう。
ここには、僕の体だけでなく、
心も癒してくれるパワーがあるからです。

いつもこのコラムでも書いておりますように、
ガンは「からだの治療」の問題だけではなく、
心の持ち方から治すことが大切です。
人生まるごとといいますか、
人間まるごとのキュア&ケアの
環境場=生命場をどう作っていくか?
このいのちのエネルギー場を作る、
そして高める工夫が、
ガン勝利者、ガン生還者への近道なわけです。

ガンは最新の検査設備、
最新の化学薬、最新の外科治療・・・
これに頼るだけで
「治す」というわけにはいかないほど、
複雑にして怪奇なのです。


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2005年3月24日(木)

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