第938回
ガタガタいうんじゃねえ
「ライブドア報道―わしら、アホちゃいまんねん」
といったエッセイを
新月刊誌の「ランティエ」5月号に
書いてしまった話の続きです。
ちなみに、この「ランティエ」という雑誌は、
文芸誌でも情報誌でもない、ましてや、
ファッション誌でもないらしいのです。
「ランティエ」の編集長の尾崎裕雄さんは美男子ですが、
なかなかの硬骨漢で、
先月号の「編集会議」という業界誌の誌上で
こんな編集方針を述べています。
「“日本とは連綿たる一個の超越性である”と
アンドレ・マルローは言ったそうですが、
まあ、日本人雑誌としておいてください(笑)。
創刊号?
編集者としてのテクニカルの部分に関しては、
反省しきりです」
なかなか、好感度のいい青年でしょ。
というわけで、僕のエッセイの趣旨は、
メディアは
「“世の鏡”になっても、“バカの鏡”に堕落してはいかん」
「今回のライブドア事件は、
ただの乗っ取りゴシップではなく、
テレビというメディアの凋落に警告を発した事件だから、
みなさんも、そこを見通して、
これからの処世の知恵を身につけた方がいいですよ」
というお話です。
「ランティエ」は4月1日に、
全国発売だそうですから、
興味のある人は読んでほしいのですが、
ちょっとさわりを紹介しておきます。
*
ガタガタいうんじゃねえ。
テレビの公共性を守るために、
乗っ取り屋の暴挙を防ぐだって?
日枝とかいうオッサンの率いるフジテレビの、
どこに公共性が満ちあふれているっていうのかえ?
“面白テレビ”を標榜したフジテレビに、
それだけの上品な公共性、公益性が
どこに転がっているというのかえ?
看板の「笑っていいとも」が、
不況のニッポンに「笑顔」を振りまいているとでも
いいたいのでござんしょうか?(以下略)
いま、はやりの、
波田陽区の“さすらいのギター侍”を
真似たわけではありませんが、
辛口漫談として読んでいただいて結構です。(^0^)
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