第848回
部位別ガン検査法3/【甲状腺ガン】【食道ガン】【胆道ガン】
さらにガン発生部位別の検査法の続きです。
【甲状腺ガンの検査】
まず触診。ガンの種類を調べるには
針生検か切開生検。
ガンの拡がりを見るには高解像度超音波検診、
さらにCT、MRIなどを補助診断として用いる。
なお、甲状腺ガンの検査・治療は
頭頸科(耳鼻咽喉科)で行われる。
【食道ガンの検査】
X線造影検査と内視鏡検査。
X線造影では造影剤を用いて撮影し、
形態の異常の有無を調べる。
内視鏡検査ではルゴール液塗布による
病変部の発見や生検。
腫瘍マーカー:SCC、シフラなど。
また超音波、CT、PET検査などで
転移の様子も調べる。
【胆道ガンの検査】
超音波検査、CT、MRI、血管造影。
ガンが確認されれば
ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)も行う。
腫瘍マーカー:CEA、CA19−9など。
肝外胆管ガンは、超音波検査、CT、MRI、
また造影剤を注入しての
PTC(経皮経肝胆道造影)と同時に、
黄疸治療として
胆汁を吸い出すPTCD(経皮経肝胆道ドレナージ術)や
内視鏡を使ったPTCS(経皮経肝胆道鏡検査)も行う。
乳頭部ガンは
胆のうガン、肝外胆管ガンに準じた検査、
超音波を出す細い針を挿入する
IDUS(高周波細径超音波プローブ)などの
検査もある。
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