元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第795回
全国の放射線医と手を組んだ「がん治療の会」

10月26日、NHKテレビの朝のワイド番組・
「生活ほっとモーニング」のシリーズ
「がんとともに生きる〜患者パワーが医療を変える」
という番組の話の続きです。

この番組は、納得のいく医療を手にしようと立ち上がった
患者たちの姿を追いながら、
これからのガン治療のあり方を考えるというのが
趣旨のようで、
さまざまな患者主体のユニークな会が紹介されていますので、
情報の少ない患者にとっては必見の番組でしょう。

当日は、
亡くなったエッセイストの田原節子さんが訴え続けていた
「日本乳がん治療ネットワーク」の話題だけでなく、
今年の1月に設立された
「市民のためのがん治療の会」が紹介されました。
この会は、會田昭一郎さんという患者さんが自らの体験から
最適な癌治療を考えようという団体だそうです。
特色は、手術、抗ガン剤治療のほかに、
身体にダメージの少ない治療のひとつ、
放射線医と組んで、
全国にセカンドオピニオンのシステムをつくったところにあります。

日本のガン治療といえば90%以上が
全国数万人の外科医が担当。
アメリカなどでは、食道ガン、頸部ガン、
前立腺ガン、子宮頸ガンなどには、
外科手術に劣らない好成績が上がっているというので、
かなりの放射線医が養成されているわけですが、
日本では放射線治療医が、
全国に400人しかいないそうです。

僕自身も、食道ガンのむごい手術をさけて、
放射線のライナック治療と、
ラルストロン治療を受けて
ガンを撃退した経験がありますので、
これはある種のガン患者には朗報です。

この会のホームページを開けば
次のようなメッセージが飛び込んできます。
「ほとんど手術が行われています。
 このような治療は、
 本当に患者=消費者の立場に立った治療と言えるでしょうか。
 今やがんは「治ればいい」から
 「高いQOLを維持しながら社会復帰する」時代です」

この番組を見損なった人、
興味のある人は、詳しくは
この会のホームページが参考になると思います。
http://www.com-info.org/
入会費は2,000円、
セカンドオピニオンの紹介料は1,000円だそうです。


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2004年10月30日(土)

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