第763回
「カラオケは命を活性化させる」
9月17日に、日、中、台、米の
ホリスティックな療法を提唱し、
実践する医師たちが講演した、
「これからのがんと統合医療」
というセミナーの話の続きです。
前回、日本サイドのパネラーを代表して
問題提起をした周東(しゅうとう)寛医師は、
ガン患者の免疫力を高めるための一つとして、、
カラオケ療法も取り入れていると紹介しましたが、
講演のあと、周東医師に、
なぜ、カラオケが良いのか? 免疫力を高めるのか?
質問してみました。
「歌を歌うことは丹田呼吸を促すばかりでなく、
脳の活性化を図ります。
とくに、モニターの歌詞を読んで歌うのではなく、
歌詞を覚えて歌うことに効果がありますから、
暗記法も教えています。
歌うことは右脳を働かせますが、
歌詞を覚えることは左脳の衰えを防ぎます。
もちろん、ボケの改善となり、
若返り、免疫力アップにつながります」
というわけで、周東医師、自らが
作詞作曲して、患者さんたちと合唱している、
病院の愛唱歌「親子・家族だから」の
コピーもいただいたので、
さわりを紹介しておきましょう。
*
(前半略)
くじける前に 相談(おはなし)をしてね
慌てることも りきむこともない
クヨクヨするな のんびりでいいから
幸福(しあわせ)なら 幸福(しあわせ)なら
幸福(しあわせ)ならね
(略)
友人(とも)をつくり 恋人もできて
楽しいときも 悲しいときもある
身体(からだ)をいたわり 無理はしないでね
親子の絆も大事にしようね
家族だから 家族だから 家族だからね
「元気で 元気でいこうよ」
*
どうです?
「ガンと統合医療」というと難しそうに聞こえますが、
周東医師の話も笑顔も、
じつに患者に安心をもたらしてくれる内容でした。
僕たちもスローヘルス(しなやかな健康法)を提唱して、
玄米菜食を愉快に楽しむことが
心にも体にもよいと奨めていますが、
「幸せホルモン・アップのカラオケ療法」も
楽しそうですね。
ちなみに、周東医師の健身会グループの
ホームページは以下です。
http://www.ekibirusengendai.com/
ガンはガン病棟で頑張るだけが治療ではありません。
家族と一緒に生活習慣を直す、そして、
治療のカードはたくさん持つ――
こうした「心を幸せいっぱいにする」選択肢の広い療法を
自分の手で掴むべきだと改めて思ったわけです。
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