元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第762回
「幸せホルモンを高めよう」

先日、開かれた、国際癌病康復協会・主催の
「これからのがんと統合医療」というセミナーの話の続きです。
当日、日、米、台、中から出席された顔ぶれは
ガン統合医療の研究と臨床の最前線で、
熱心に患者と向き合っている方々ばかりで、
講演テーマは以下のようなものでした。

●医療法人「健身会」理事長・周東寛医師
  「生活習慣病について、生活環境病について」

●「へるすぴあ武蔵野」院長・鈴木徹也医師
  「自然治癒力・免疫力を高める治療について」

●「台湾大学附属医院」助教授 孫安迪(ソンアンディ)医師
  「漢方による免疫力作用・抗ガン作用について」

●中国「通化長白山薬物研究所」所長 王振國医師
  「中医学を生かすガン治療について」 

●「アメリカがんコントロール協会」フランク・コウジノウ副会長
  International Association of Cancer Victors and Friends
  「アメリカがんコントロール協会と統合医療について」

●「フロリダ統合医療大学」講師・ダニエル・G・クラーク博士
  Florida College of Integrated Medicine
  「アメリカにおける統合医療の現状」

さて、 それぞれの臨床現場から、
ガン治療による副作用を軽減し、
患者の生活の質向上を図るには、
西洋医学と中国医学、
また、免疫力を高める代替療法との
併用の必要性を力説したわけでしたが、
冒頭、日本サイドを代表して、
問題を提起した周東寛医師は、
食生活などによる生活習慣病、
汚染による生活環境病の改善こそ、
ガンなどの難病の予防、治療の近道だと説いたのですが、
とくに、病院では心を大切にする
「世話好きな医療」に専念している
という話は興味深いものでした。

周東医師は自らの医療を
「幸せステージ」と命名し、
病院内では、患者のための気功療法や温泉療法だけでなく、
大きなカラオケホールも用意されているそうです。
こうした、患者の心を幸せ状態にすることが
「幸せホルモン」を高めて、
ガンなどの難病患者の免疫力を高める
近道だというのです。


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