元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第726回
生活習慣病は生活習慣で治す

治療情報公開の進まない医療現場の中で、
300万人・ガン患者は、
どういう治療選択、病院選別をしていけばよいか?
近著「医者と患者がつくった ガン治療入門」
(土屋繁裕・関根進共著)からの抜粋の続きです。

たとえば、このコラムでも何度も提案していますが、
ガン養生の第一は食生活の改善にあるのですが、
ほとんどの大病院、そして主治医たちが、
入院中、退院後の食事については無頓着。
おまけに口を開けば
「メスと化学薬で完治する」という。
医師自身、本当にこんな狭量な医療で、
ガンのような複雑難病を
治療できると思っているのでしょうか?
自分がガンになったら、
本当に手術で完治すると確信しているのでしょうか?

          *

いまや、医食同源ならぬ食医同源。
代替療法の中でも、
食事療法がガン治療の補助的手段として関心が
高まっていることは否めません。

最近のWHO(世界保健機関)でも
「ガンと食事の因果関係」という報告書が公表され、
禁煙、運動にならんで食事の改善が
ガン予防の第一だと報告されております。
「先進国では、食事がガンの要因の30%と見られ、
 タバコにつぐ第二位に上げられる。
 発展途上国では20%。
 肥満と運動不足が、
 最近増えている肺ガン、結腸ガン、
 子宮内膜ガン、腎臓ガン、食道ガンの
 5分の1〜3分の1の要因として
 数えられている」

また、「ガンと食事」の因果関係についても、
「はっきりとした相関は定かではないが」
と慎重に前置きしながらも、
ガンのリスクを高める食生活の要因は、
「過体重、肥満、アルコール癖、
 アフラトキシン(カビ毒)、塩、塩漬けの魚」
「保存用食品、塩漬け食品、塩、非常に熱い飲料と料理」だと
警告しています。

          *

こうした世界が注目している
「ガンと食」の相関データについては、
この連載コラムでも何回か取り上げましたが、
まさに大病院の治療現場では生かされていません。
患者が納得いく治療を志すならば、
手術と抗ガン剤と
放射線の治療がごり押しされるだけでは
すまないのです。
まして、こうしたEBM=標準治療の治療成績の公表すら、
なされていないのですから、
患者はより賢い医療消費者となって、
自分の身は自分で守っていかなければならないのです。


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