元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第727回
食医同源! なぜ世界が食事を見直しているか

さらに、近著「医者と患者がつくった ガン治療入門」
(土屋繁裕・関根進共著)から、
ガンは手術・抗ガン剤、放射線といった
EBM(標準治療)だけでは克服できない――
とくに食事という生活習慣を見直すべきだという
データを抜粋しておきましょう。

          *

すでに1997年『食品と栄養とガン予防―世界的展望』
(世界がん研究財団・アメリカがん研究財団)から
「ガン予防14カ条プラス1」も発表されているとおりで、
いまやガン克服養生の最大の関心が
世界的に食事の改善に集まっているといってよいでしょう。

1.食事は植物性食品を中心とする。

2.体重はBMI(体重/身長×身長)の数値
  18.5〜25を維持して肥満を避ける。

3.運動は一日一時間の早歩きと、
  一週間に一時間の強度の運動を行う。

4.野菜・果物を一日に合計400〜800グラム摂る。

5.野菜・果物以外の植物性食品は
  一日に600〜800グラムの穀類・豆類・イモ類・バナナ等。

6.飲酒は勧められない。
  アルコール類は男性は一日に二杯、女性は一日一杯以下

7.赤身の肉は一日80グラム以下に抑える。

8.総脂肪量を減らし、とくに動物性脂肪を控え、
  植物油を使用する。

9.塩分は一日6グラム以下に抑える。
  香辛科やハーブ類で減塩の工夫をする。

10.食べ物を常温で長時間放置せず、
   カビが生えたものは食べない。

11.腐りやすい食品は、冷蔵庫か、冷凍庫で保存。

12.食品添加物や残留農薬に注意。

13.黒こげの食べ物を避け、直火焼きの肉や魚、
   塩干し燻製食品は控える。

14.栄養補助食品は、以上の勧告を守ればあえてとる必要はない。

プラス1.喫煙はしない。

ただ、現実の食生活改善というと、
よくテレビの料理番組では
西洋栄養学からの借り物のような
一品栄養学が流行し、
やれ人参のβカロチンを摂れ、
お茶のカテキンが良いなどと喧伝されていますが、
本格的な食の体質改善とは、
日本人に合った食生活のバランスをどうとるか、
また、高蛋白高脂質の食品群からどう身を守るか、
輸入野菜に象徴される農薬や
化学添加物汚染からどうのがれるか……
こうした総合的な食事療法が待たれていると思います。

          *

数回に分けて、
患者が納得できる治療選択とは?
患者本位の医療とは何か?
ガンはもはや、メスと化学薬だけでは克服できないとする、
僕の考え方を
近著「医者と患者でつくった ガン治療入門」から
抜粋引用してきました。
とくにいま最も注目を集めている
代表的な食事療法――
マクロビオティックやゲルソン療法などについても
解説しましたので、興味のある読者は
ぜひ、一家に一冊の必携本として保存して置いてください。
イザというときに必ず役立ちます。


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