第445回
「肺ガン」の治療ポイント
4大ガンの筆頭・肺ガンになると、
以下のような標準治療が待ち構えています。
何度も書きますがガン宣告即=死ではありません。
患者には考える時間はありますから、
自分が納得するまで、
治療の可能性を勉強したり、
医師に質す習慣をこれからはつけましょう。
以下、治療選択のポイントについては、
僕の敬愛する外科医・土屋繁裕医師の
「QOL(命の質)」を重視した選択基準も伺い、
掲載しましたので
しっかりと覚えておきましょう。
【肺ガンの種類】
大きく分けて二つあります。
● 小細胞ガン――
燕麦(えんばく)細胞ガンとも呼ばれ
顕微鏡で観察した際にガン細胞が麦様に見える。
非常に増殖が早く、他の器官への転移が早いガンです。
● 非小細胞ガン――
肺ガンの約80%。3つに分類されます。
・ 扁平上皮ガン―男性では最も一般的な肺ガン。
通常は気管支から発生します。
急速に拡がることは一般的にはありません。
・ 腺ガン―肺の外縁、もしくは気管支の内側から発生します。
腺ガンは女性に多い肺ガンで、
タバコをまったく吸ったことのない人にも発生します。
・ 大細胞ガン―大きな細胞を有します。
外縁に沿って発生することが一般的です。
【肺ガンの検査】
ガンの種類と拡がりを知るために全身の検査が必要。
X線検査、痰検査、CT、ヘリカルCT、MRIなど。
確定診断には気管支鏡検査、経皮肺針生検が必要です。
CTやMRI、
骨シンチグラムや骨髄穿刺で全身の検査をし、
転移についても調べます。
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