元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第430回
まさに「気が付けばあなたもガン」

ガンで命を落す、同輩、先輩が本当に増えています。
まさに「気が付けばあなたもガン」――
なんとも凄まじい事態が
親戚や友人知人といった身近なところで起こっています。

先日、また翻訳家のK先輩から、
「いやー、まいったよ。前立腺ガンになってしまったんだ」
SOSの電話がかかってきました。
前立腺ガンは高齢化とともに、
いま急増している男性特有のガンですね。

勢いよく尿が出ない、
夜間に排尿の回数が増えるなどといった
排尿障害があるようですが、
進行すると骨などに転移して痛みが強まります。
原因は遺伝子の異常説がありますが、
肉類の食べ過ぎ、緑黄色野菜不足、
多量飲酒なども挙げられています。
またホルモンバランスが不均衡になるためともいわれています。

ただ、治療法が難しいので、
「切るべきか、切らざるべきか」――
中年患者を大いに悩ませるガンなのです。
下腹部を切開する前立腺摘出の術後は
インポテンスや排尿障害が心配されているからです。

先輩のKさんも
「いやー、手術したはいいが、オムツの生活じゃ困るからね」と
心配して相談してきたわけです。
手術以外にも神経温存手術や
内視鏡治療も工夫されるようになりましたが、
なんといっても、前立腺ガン治療の最近の朗報は、
ブラキセラピーという「切らずに治す」放射線の小線源療法が、
やっと日本でも解禁されたことでしょう。
この療法をいちはやく先取りして、
生還し、いま元気で活躍している、
元朝日新聞の記者・本郷美則さんの生還例については
まえに紹介しました。

早期の場合、体内に放射性物質を永久留置する方法で、
治療も一日ですみ、患者さんへの負担が少ないわけで、
僕は早速、本郷さんにも確かめて、
先輩のFさんに前立腺ガンの
ブラキセラピー療法の病院を紹介しました。


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2003年10月31日(金)

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