元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第429回
OECDが明かす「薬漬け、検査漬け」の実態

食道ガンで無念にも命を落した、
作家の倉本四郎さんの49日が済んで間もない頃です。
こんどは、子宮頚ガンにも係わらず
元気に暮している長崎の蝶々さんというメール仲間から、
「親友のNさんが突然、亡くなったのです」と
悲報が入ってきたのです。

Nさんは、スローヘルスの会にも何度も参加して、
最近、顔が見えないなと心配していたのですが、
卵巣ガンが悪化したようで、
残念無念にも他界されたそうです。
詳しい事情はわかりませんので
なんともいいようがないのですが、
残されたご家族、お子さんの気持ちを思うといたたれません。

改めて、倉本さんやNさんのご冥福を祈りつつ、
残された僕たちとしては素直な気持ちで、
先に旅立った人たちからの
貴重な闘病メッセージに心の耳を傾けるべきだと思いました。
「関根さん、僕の分も前向きに養生してくださいよ」
幻の倉本さんがそう問いかけているように思っています。

倉本さんは、食事療法や呼吸法といった養生法も
熱心にやっていましたが、
作家という仕事柄、どうしても徹夜仕事を繰り返したり、
タバコやコーヒーも手放せませんでした。
患者それぞれ、処世の考え方が違うわけですが、
ガンはいわば「突発性の老化病」ですから、
病院の治療もさることながら、
ガンに負けない体質改善に執拗に専念することが、
延命のヒケツだと思っています。
僕はよくいうのですが、ガンになったら、
養生が一番で、仕事は二番にすべき、
ストレスをかけないようなライフスタイルに変えることが
まず一番大切だと思います。

先日、公表されたOECD(経済協力開発機構)の
2003年版「各国の健康一覧」によると、
こんな数字が載っています。
医師にかかる回数が一人年間14.4回
とダントツに日本が多い。
各国平均の受診回数は5、6回ですから2.2倍です。
またCTやMRIといった最新検査装置の普及も世界第1位、
CTは各国平均の4倍、MRIは3倍の高率なのです。
この数値は、いかに日本の治療が薬漬け、
検査漬けになっているか?

その反面、現実のガン病棟では、
いかにガンの死亡者が毎年増えつづけているか?
食養生やストレス改善といった、
日頃の体質改善がいかに大切か――
といったことを示唆いるように思います。
養生一番! そうは思いませんか?


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2003年10月30日(木)

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