元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第351回
なぜ女性は強いのか?

6回の抗ガン剤投与の激痛に耐えて
過ごしてきたニューヨークのGさんではありませんが、
一般に女性の痛みに対する我慢強さというか、
免疫力の強さには驚きます。
日本人の平均寿命をみると、
男性は77才、女性は84才。
女性が7才も長生きする。
これも男性は痛みに弱く、病気に弱い。
女性は病気に強いことを物語っているのではないでしょうか?

免疫力といえば、まえに紹介した
新潟大学大学院の安保徹教授の
「自律神経と白血球」の免疫の話を思い出してください。
免疫力の主役が「白血球」で、
その白血球には「顆粒球」と「リンパ球」のふたつあります。
●「顆粒球」は交感神経を優位にさせ、人間を活発にさせる
●「リンパ球」は副交感神経を優位にさせ、気分をゆったりさせる。

とくにガンやその引き金となるストレスに負けないためには
リンパ球の働きが大切なわけですが、
どうもリンパ球は女性のほうが数%多いようなのです。
つまり女性は男性より副交感神経が優位で、
この分だけストレスに強く、免疫力も高いというわけですね。

また、エストロゲンといった
女性ホルモン療法を受けた女性と
受けない女性の寿命を比較すれば、
受けた女性の方が平均して
数年は長生きするデータもあるようですし、
妊娠、出産という人生最大の難事業を考えれば
女性が痛みに強く、
長生きする様に神様が創ったと考えるのも
妥当なのかもしれません。

世のストレスまみれの亭主族は
「昼下がりのテレビのメロドラマを眺めながら、
座布枕に昼寝しているから、
あれでは女が長生きするはずだ」と
ぼやく人がいますが、
まんざら的外れ?ではないようです。
是非はともあれ、生物学、免疫学から見ても、
女性の方が先天的にストレス解消の
適応力や柔軟性が高いようなのです。


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2003年8月13日(水)

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