元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第307回
ガン快癒は「偶然」ではありません

ガンになるのは忙しすぎる仕事、
精神的ストレスが原因だから、
自律神経のバランスを図った
生活習慣を見直すことも非常に重要である…
という安保徹教授の
「心とからだ」の免疫療法の話をもう少し続けましょう。

この本を読んでいると、
大学病院や主治医にただ身をゆだねるだけでなく、
己の心身の仕組みをしっかり勉強して、
しなやかにストレス・コントロールすることが
いかにガンに克つ秘訣か? 
その大切さがよくわかります。
ともすれば落ち込みがちな患者や家族の心身を
ニコニコ前向きにするためにも、
1度読むことを薦めます。

では、どうして仕事から来る強度のストレスが
免疫機能を狂わせるのでしょうか?
人間のからだには侵入する異物を退治するもの、
つまり免疫力の主役が「白血球」であることぐらいは、
大抵の人が知っているでしょう。
その白血球には「顆粒球」と「リンパ球」のふたつがあります。
●「顆粒球」は大きな細菌を食べ膿(うみ)を作って治す。
●「リンパ球」はウイルスのような小さい異物を食べて外に出す。

ところが、
この白血球の働きを調節するのが自律神経で、
「顆粒球」は緊張をもたらす「交換神経」で調節され、
「リンパ球」は休息をもたらす「副交感神経」の命令に従う。
夜遅くまで働いたり、ストレスがあったり、
緊張が続くと顆粒球が増えて炎症が起こる。
炎症が続くと活性酸素が増えてガンになる。
逆に楽ばかりしていると
今度はリンパ球が増え過ぎて免疫過剰で、
アレルギー症状を起す…
まあ、大雑把にいってこうした仕組みが
安保教授理論の骨子なのです。

低気圧になると気分が沈むのも、
自律神経の副交感神経支配が強くなり、
免疫力がさがるからだそうで、
人間の心身はじつに微妙な生態バランスの中で
命を保っているというわけです。
よく、歌や笑いがストレスを解消する、
また「命をありがとう」と感謝を込めて
玄米菜食することは血流をよくするといわれますが、
自律神経→白血球→免疫力増強という仕組みが
バランスよく働くからなのでしょう。
素人にも納得いく説明だと思いませんか?


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2003年6月30日(月)

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