元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第230回
日本人らしい食思想を見直そう

欧米式の栄養学の考え方は、
ますます日本人の体に馴染んでいないと思いませんか?
やがて、高蛋白高脂質の肉食がガンなどの
生活習慣病の元凶であると気づいた米国ですら、
栄養学の発想が変わってきました。

「肉=高蛋白=栄養」といった、
たんなるカロリー栄養学から、
栄養素を分解する“一品栄養学”が主流となるや、
またしても日本は猿真似をして、
ビタミンCを取れ、
ガンにはβカロチンのある人参を食べろといった
分解式の栄養学だけが大流行しています。
しかし、ガンやアトピー、さらに痴呆といった
「長寿難病」の猛威は治まりません。
それは、日本人の風土を無視し、
日本人の心身バランスを考えない、
借り物栄養学で「食の堕落」を常識化してしまったからです。

というわけで、東洋古来の食思想と、
自然と共存する食哲学から編み出された
マクロビオティックの食養生法を見直すべきだ。
もっとも日本人の心身全体のバランスを中庸に保つ、
玄米菜食を見直すべきだと、
僕たち「スローヘルス研究会」では提唱しているわけです。
ガンやアトピー、さらに痴呆の予防にもなりますし、
キレる子供を救う手だてにもなると思っています。
いまやマクロビオティックは、
カーター元大統領やトムクルーズ、マドンナ、
グウイネス・バルトロウといった、
アメリカのインテリや歌手や女優たちが信奉し、
まるで逆輸入の形で、
いまダイエットに興味のある
若い日本女性の間に広まってきました。

マクロビオティックによる玄米菜食法は、
別に欧米の借り物栄養学ではありません。
1世紀以上前に日本人が創った優れた食思想ですから、
あたなも堂々と胸を張って玄米菜食を
見直してみてはどうでしょう


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2003年4月14日(月)

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