元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第167回
ガン患者は「明日の命が欲しいのです」

もしあなたがガン闘病中であったり、
ご家族や親友がガンの疼痛に苦しんでいるとしたら、
いまの大学病院の手術や化学治療だけで、
本当に治ると思うでしょうか?
僕のあしかけ5年では、
近代医療制度130年、
西洋医学一辺倒で組みたてられてきた治療は
おかしいと実感しました。
さらに、とても患者本位とは思えない
「ドクハラ」式の医師たちの対応にも、
命は預けられないなあと痛感しました。

さらに、そうした日本の医療にあきれ果てた、
心臓病患者や前立腺ガン患者のように、
日本では未公認の治療を求めて、
国境を超えていく人も増えています。
とくに医療の鎖国状態は酷いものです。
学界、業界の障壁を取り除き、
より広く治療の「ボーダレス」を図らなければ、
多くの患者がいま助かる命も落としかねない…
そうした危惧から、僕たちの患者学は、
あるときは「いいところ取り療法」といったり、
ホリスティック医療や中西医結合医療といい、
スローヘルスともいえる、
体質改善療法を見直しているわけです。
ユニークな体質改善療法も、
自由診療の医師も、
健康食品も、また食事療法、呼吸療法、
そして、音楽療法、精神集中療法まで紹介して、
悩める患者の治療選択の知恵、
そして人生の過ごし方の判断材料を提供しているわけです。
治療の基本は「命」であり「患者」です。
まず、医師、大病院、製薬会社が「先にありき」ではいけません。

患者に手を携える医師が協力する、
そして、様々な弊害を乗り越えた開発と治療がなされて、
はじめて患者のQOL(命の質)が高まり、
より人間らしい人生をまっとうできる社会がくるのではないか?
僕はそう確信してスローヘルスな患者学を
提唱してきているわけです。
いまの「切る、叩く、焼く」の
西洋医学一辺倒の医療制度のままでは、
きっと30年後には、
え〜? 日本はこんな狭量なガン治療をしていたのかと
笑われるのではないかとすら思っています。
医師は明日の糧だけのために
「頑迷な治療」を続けては困ります。
ガン患者は明日の命がほしいのです。


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2003年2月10日(月)

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