第166回
ノニを飲んでいたニューヨークの卵巣ガンの患者

ノニというパイナップルのような
南海の植物に免疫力を高める成分が多いというので、
さっそく、漢方の権威、
袁（えん）教授に電話で確かめて見ました。

「中国では「海巴戟」（かいはげき）と呼ばれ、
昔から補腎薬として強壮剤に使われ、
また補気薬として
ガンの元凶である活性酸素を撃退し、
免疫力を高める効果があることも分かってきました。
去年、海南島のノニを見てきたのだけれど、
たしかに成長力の速い植物です。
まあ、食道ガンの患者が
抗ガン剤の疼痛から救われたという例証も
あがっておりますから、
もしものことがあれば
関根さんにも送りますよ」と笑っておりました。
袁教授の著書「漢方から見たノニ」（アデン出版）にも
肺炎の胸痛や骨腫瘍の患者の
抗ガン剤の副作用を和らげたという、
中国での症例もたくさん載っていますので、
こちらの本も興味のある人には参考になると思います。

このコラムには、海外のガン患者からもよくメールが来ますが、
袁（えん）教授とノニの話をしている頃、
ちょうど、悪性卵巣腫瘍に罹ったニューヨークの女性Ｉさんから、
食事療法について相談を受けていました。
Ｉさんは親切で熟達した医師にめぐり合ったようで、
腹水は５リットルも溜まっていたというのに
術後の二日後に歩いて退院して、医師たちを驚かせた人です。
ところがＩさんの言い分では、
なんと普段からノニを飲んでいたのが
体調にはよかったようだったというのです。

「ノニジュースを以前飲んでいたので
早速、始めることにしました。
抗体、免疫力を高める食品補助材ですが、
以前飲んでたときに副作用がないので
ビタミンがわりに摂取してました。
続けて飲んでたらよかったのかなー？」
僕はまだ試していませんから、
はっきりしたことは申せませんが、
この地球上にはキノコや人参類だけでなく、
まだまだ生命力の強い成分を含んだ
食物があるものなのですね。

2003年2月9日（日）