元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第108回
恐いのは複合毒性だ

亜硝酸塩を含む発色剤はサケ、タラコ、イクラなどの
色の黒ずみを防止するために使われ、
青酸カリ並の猛毒をもつという指摘もありますから、
コンビニ弁当やオニギリの過食もいけません。
よほど注意して食事の選択をしてかからないと、
複合毒性でわが身もガンに侵される危険をはらんでいるわけです。

Q:年間4キロの添加物を摂取していると聞きますが…

A:「はい。一日約11g、
1年間で約4kgの添加物を摂取していると言われます。
10年間で40kgになります。背筋が寒くなるような量ですね。
30、40年前と大きく違っているのは
加工食品の利用が多くなってきていることだと思います。
現在使用が許可されている食品添加物は
化学合成品が351種類、
それ以外が1051種類で合計1402種類にのぼります」

Q:1回の摂取料は微量で害はないとされていますが、
実際の安全性どうでしょうか?
「食品添加物の一種類あたりの摂取量は厚生省で定められていて、
微量であるから問題ないと言われていますが
本当に安全なのでしょうか?

A:私がこの仕事に関わるきっかけとなった
20年前の消費者レポート(日本消費者連盟)では、
複合毒性、つまりいろいろな食品添加物の組み合わせによって
生じる毒性の安全性については、
天文学的に膨大になるために調査は不可能と言う事でした。
それは現在でもまったく変わっていません。
またキャリーオーバーの問題もあります。
食品を加工する以前の原材料に
すでに使われていた添加物をキャリーオーバーと言います。
2重に使われるわけですね。
メーカーが「添加物を使わない安全なみそ漬けを作りました」
と言っても本当には信用できません。
なぜなら原材料の味噌に
大量の添加物を使っていても
無添加と表示できるからです。
この様な例は練り製品をはじめ、無数にあります。
だから無添加という表示は
よくよく調べないと信用できません」


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2002年12月13日(金)

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