第73回
「食べて治す!」対談(1)
肺ガンや大腸ガンを克服した患者さんの話
「月刊がん もっといい日 10月号」に掲載された、
マクロビオティック食養生法の食事指導者・
山村慎一郎さんとの対談を引用しながら、
「ガンは食べて治せるのか?」
この秘密について説き起こしていきましょう。
関根:「ガンは食べて治す」といった
タイトルの闘病記を書いたら、
「えー? 玄米菜食なんかでガンが治るわけがないよ」
と大抵の人に笑われました。
でも、この4年間、僕は食道ガンの手術を拒否して退院後、
マクロビオティックの食養生を朝昼晩と続けて、
再発もしなければ転移も見られないからウソではないんです。
というわけで、どんなガンの患者さんがこられますか?
山村:肺ガンの弁護士さんが相談に来られました。
酒は飲まないのですが肉や油の取りすぎでした。
マクロビオティックの理論に則った玄米菜食を奨め、
一方で、ビワの葉温灸など伝統療法の「手当て」を指導したところ、
14ヶ月で患部が石灰化して快癒しました。
関根:理論家肌の弁護士さんが
大病院では考えられないような養生法、
つまり玄米菜食や温灸療法などによく納得したものですね。
山村:やはり、肺ガンの手術でお兄さんを亡くしたため、
どうしても「ガンを切らずに治したい」という信念があったこと、
さらにこうした養生で快癒した女性から、
じっくり話を聞いたのが納得した理由です。
関根:古来、中国に「久病良医」(きゅうびょうりょうい)
という諺があります。
長く患った患者ほど良い医者になる・・・という意味ですが、
医師の診察も大切ですが、よき患者に話を聞く、
よき患者の体験に学ぶ、これはガン治療に大切なことですね。
山村:はい。その他、大腸ガンから腰の骨に転移した
便秘症の女性がおられます。
玄米菜食に変えてもらい、
腸などに溜まった毒素を排出するために、
やはりビワの葉温灸と里芋湿布を奨め、
腰には焼き塩を当てる「手当て」を施しました。
ところが2ヶ月後に、緑色や黒い液体が口から大量に吐き出され、
痛みも和らぐと同時に、
定期検診でも腰椎からもカゲが消えていたのです。
さあ、マクロビオティック食事指導者の山村慎一郎さんの話を
あなたはどう思いますか?
昔から「医食同源」「病は食で治す」といわれてきましたが、
信じられない人も多いでしょうね。
では、いったい、マクロビオティック食養生法の原則、いや、
西洋医学とはどう考え方が違うのか、
次の回で解明していきましょう。
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