第9回
ドクハラされたことはありませんか?週刊誌の対談で激論しました
セクハラならぬ「ドクハラ」という新語を知っていますか?
セクハラは性的ないやがらせを意味しますが、
ドクハラつまり、
ドクターハラスメントは患者にいやがらせをする医師のことです。
いや、もっと広義に、
「医療は患者のためではなく、学問や医療制度や病院のためにあるのだ」と、患者を無視して治療を続ける傲慢な医師のあり方です。
この告発のキーワードを発案したのは、なんと、もう500数十回も
ガンの執刀手術を手がけてきた外科医です。
白い巨塔といわれる頑迷固陋な医師会の内部から、
医療を患者本意に戻そう、
医師の患者無視=ドクハラはいかん!と発言しているわけです。
とくに医学界では常識の「ガンの手術至上主義」…
その危険性に待ったをかけたのですから
勇気のある医師だと思いませんか?
癌研病院を辞めて、いまはキャンサーフリートピアという、
ガン・コンサルタントの診療所を主宰している、
土屋繁裕さんという45歳の医師です。
普通の診療でも「3時間待ちの3分治療」や
「薬漬け、検査漬けの金儲け医療」に憤り、
また「人災とも言われる医療ミス」に怯える患者はますます増えています。
あなたはどうでしょうか?
僕にしても、主治医の説明不足に呆れて、
ガン手術の内容を自分で調べた結果、
「100人に80人は助からない」と知ってびっくり。
幸いにも化学薬と漢方薬で悪性腫瘍が消失したので、
手術はお断りしますといって、ガン病棟を脱走したわけです。
退院後、この土屋医師と知合いになったのですが、
「手術をしないかったのは正解です。
いまだもって再発していないでしょう。
その医師は消えてしまったガンを無理やり切ろうとしたのです。
ガンの患者は「切らせ損」の手術をされてはなりません」
と断言するではないですか?
もし強引な主治医のメスの実験台になっていたら、
僕は命を落としていたかも知れないと思うと、
いまだに背筋がぞーっとします。
治療の詳しい説明もせず、やたらとメスを振りかざす外科医こそ、
ドクハラの最たる姿でしょう。許せません。
やがて5年目を迎えます。切らずに延命できた幸運に感謝して、
僕は「ドクハラ壊滅提言」の土屋医師とも情報の交換をし、
賢い患者学を広めるためにボランティアを続けているわけです。
そして、いま発売中の「週刊金曜日」に土屋医師との
「されてませんか? ドクターハラスメント」という
対談記事が掲載されました。
興味のある読者は、ぜひ読んで感想を送ってください。
|