中国株、初心者にもわかる投資術-中国株で財産をつくろう-小泉 鉄造

小泉鉄造さんが明かしてくれる、
株式投資の虎の巻

第1176回
成長

もし、日本人がほかの国で
国債及び借入金債務現在高は861兆円程度で、
国民一人当たりに直すと674万円程度の国があったら
投資を考えるでしょうか。
考えるとしてもその国が投資できるだけの価値観がないと
検討できないでしょう。

日本は物作りの国として経済を発展させてきました。
今まではほかの国を寄せ付けないくらい強かったのが日本です。
ですが、日本の企業が海外へ工場を移転させていくと
大事な技術は日本に残しておくとしても
それ以外は海外へ流出していきます。
近年は物作りでも海外の企業が力をつけてきています。

日本にある資源というのは限りがありますので、日本は輸入国です。
資源国ではオーストラリア、ブラジル、
ロシア、ブラジル、カナダなど
希少金属では中国です。

日本は資源を輸入して加工し付加価値をつけた商品を作って
海外へ輸出して利益を確保してきました。
今後も付加価値をつけた商品を作れる
日本企業は収益をあげていくでしょうが、
多くはなくなっていくでしょう。

海外の企業も力をつけてきています。
特に簡単に製造できる製品は
日本ではなく海外で作られノウハウも完全に移っています。

ユニクロを展開しているファーストリテイリングにしても
収益は大きく伸びていますが、海外で製品を作っているからこそ
安く製品が作れます。

では、ここで日本の経済でも伸びていくどころか、
低成長さえできずに失速していったらどうなるでしょうか。

第1173回で書きましたが、
2009年冬のボーナスは平均支給額は前年同期比13.1%減で、
1970年の調査開始以来、減少幅が過去最大となったほか、
産業ごとの増減率も初めて全業種がマイナスになっています。
そのうえ日本の国債及び借入金債務現在高は861兆円程度で、
国民一人当たりに直すと674万円程度あるのです。

鼠だって沈むとわかっている船から逃げ出します。
日本の経済は破綻とまでいかないにしろ
大きく失墜していく可能性だって考えられないわけではありません。

そうならないためにはここから
日本政府に頑張ってもらいたいところです。
ですが、成果が上がるにしても長い年月がかかります。
今ならまだ日本は体力があります。
ここから逆に大きく成長させていくこともできるかも知れません。
そのためには政策でも長期的戦略を立てていくことが大事です。

株式投資でも成長していく企業へ投資を検討します。
国だって世界各国の見方は同じです。
日本ではここからが政治家の実力を発揮してもらう番でもあります。
日本企業はがんばっています。
日本企業を応援するような政策を期待したいところです。



当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2009年10月26日(月)

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