第1177回
個人金融資産は減っていく
日本はこれからというより現在進行形で少子高齢化が進んでおり、
今後介護問題がさらに現実的な話になっていくでしょう。
老人で元気な人で、健康で趣味や仕事を生きがいとして
余生を送れる人もいるでしょう。
ですが、身体が悪くなれば病院にかかり、
寝たきりになれば
介護を受けるようになる人も多くなっていくでしょう。
また、家族関係でも夫婦二人暮し、一人暮らし、
子供と同居、老人ホーム暮らし、入院生活、
また自治会や隣近所との関係でも
老後の生き方も変ってくるでしょう。
一番大きな問題は生きていくための老後資金です。
日本人の個人金融資産は1400兆円あるとはいえ、
国債及び借入金債務現在高は861兆円程度あるのですから、
このまま借金をしていったら
日本人の個人金融資産より大きくなっていく事だって
ないとはいえません。
日本はバブルが弾けた後の1989年前後から
景気はよくなってきているとはいえません。
もう20年間も日本の経済は良くなっていないのです。
高齢化が進み老人達が今もっている資産、
個人金融資産を老後資金で使っていったら
あっという間に1000兆円を割っていくかもしれません。
逆に国債及び借入金債務現在高が
1000兆円になっていくことだって考えられます。
なんといっても来年の予算で税収が40兆円しかないのに、
90兆円の出費で納まったとしても
50兆円の借金が膨らんでいくのですから。
借金はどんどん膨れていっています。
現在の債務現在高は861兆円程度に対して
3年間50兆円借金していったら
1011兆円の借金になってしまいます。
本来は他に計算方法があるのかもしれませんが、
借金が膨らんでいっているのは確実です。
(次回に続く)
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