日本人の偏見に敗れた台湾製剣道具
故郷では成功しない
私は「自分の故郷で事業をやってもうまくいかないだろう」と占師の人に言われたことがある。故郷で事業をやってうまくいかない理由はいくつか考えられる。
故郷のことは知りすぎているので、つい固定観念ができてしまい、その枠を打ち破ることができない。また親戚兄弟や恩人知友のしがらみの中に生きているので、自分だけ無軌道な動きができない。第三に新しい仕事をやろうとすると、必ず既成の商売と正面衝突をしてしまう。商工会の集まりに行っても仲のよかった友人からそっぽを向かれてしまうし、親戚からも叱られてしまう。そう思うと思い切ったこともできず、元のぬるま湯の中に戻ってしまう。
だからどこの町、どこの村に行っても、自分の田舎で大事業家になれた人は滅多にいない。野心を持った人は、大都会に出て行くか、隣町に行って店をひらく。自分の生まれ故郷で事業を興して全国的なスケールの大成功をおさめた人がいたとすれば、その人は必ず人生のある時期、自分の故郷に居なかったという人に限られる。
たとえば、青春時代の重要な時期を異郷で送り、他所者の目を以て自分の故郷を見ることのできる立場に立っている。そういう人は他所者の目を持つことになるから、他所の土地に行って成功する人と同じ条件で仕事ができることになる。
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