| 第143回最近の飛行機は安全ですか?
 なぜか8月になると飛行事故が相次ぎますが、幸いにしてこれまで遭遇せずに済んできました。
 端的に言って、乗る頻度が多ければ
 その分確率も上がることになりますが、
 人間死ぬときは死ぬものだ、と思うしかないですね。
 「飛行機は自動車より安全」とよく言われますが、
 いざ事故が起きた場合の被害の規模が大きいせいか、
 数学だけで割り切れない人間心理が働くようで、興味深いですね。
 ロスからの帰り、約11時間の飛行の後、成田へ着陸するはずの飛行機がなかなか降りて行きません。
 旋回しているなぁ・・・と思っていたら、
 機長から、
 「成田空港への着陸指示を待っていたが、
 着陸できるまでまだ時間がかかり、
 燃料が足りなくなりそうなので、羽田に下りる」とのアナウンス。
 へぇ〜こんなの初めてだなぁ〜、と思いながら、
 ひとまず羽田に着陸する様子を窓から眺めていました。
 降りてからの機内アナウンスは、「給油の後、再び離陸し、成田へ向かう」。
 ガソリンスタンドのような感覚で、
 すぐ飛び立つのかと思っていたら、
 「JALの整備士による機体整備が必要」とのアナウンス。
 騒ぎ出した客がいたようで、
 その後、「成田空港が厚い雨雲の覆われたため、
 閉鎖されたので羽田にまわった。航空法第○○条の規程により、
 お客様が羽田で入国することはできません」。
 トドメは、
 「連邦航空局の規程により、
 自社整備員の機体整備が必要となりました。
 現在当社整備員が成田から羽田に向かっています」。
 ・・・。
 結局、羽田で4時間以上足止め、
 成田到着は、予定より5時間遅れたのでした。
 交通機関のトラブルをテレビなどで見ていると、情報が入らないことに苛立っているお客さんがみえますね。
 今回の場合、情報は、断続的に入ってはきましたが、
 細切れで追加され、
 しかも、どんどん悪い方に向かってしまったので、
 顧客のストレスも累増することになってしまいました。
 飛行機だけに、ありのままに伝えると
 羽田で「降ろせ!」と騒がれるのを恐れたのかも知れませんが、
 お客様への情報公開の仕方を考えさせられる体験でした。
 ちなみに数日後、
 同じ会社の飛行機がグアムで事故、との報道が・・・。
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